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特集

Discography 69-73 関連作と楽しむ名唱の数々(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年08月26日 18:00

更新: 2009年08月26日 18:21

ソース: 『bounce』 313号(2009/8/25)

文/池谷 昌之、出嶌 孝次、林 剛

JACKSON 5
『ABC』
 Motown(1970)
大成功したデビュー作の勢いに乗じてリリースされた2作目。マイケルの溌剌としたキッズ声が炸裂する表題曲や“The Love You Save”といったコーポレーション制作の全米No.1ヒットがやはり圧倒的に良いが、ハル・デイヴィスが仕上げた名曲カヴァーも群素晴らしい。特にデルフォニックス曲“La La(Means I Love You)”の胸キュン度は初期J5曲の中でもピカイチ。かと思えばファンカデリックの“I'll Bet You”を原曲並みにサイケにやっていて驚かされる。*林
※紹介アイテムは69年作『Diana Ross Presents The Jackson 5』とのカップリングになります。

FUNKADELIC
『Funkadelic』
 Westbound(1969)
スライを取り上げたのと同感覚でJ5もファンカデリックをカヴァー。モータウンとは浅からぬ因縁のあるジョージ・クリントンだが、後期J5が転じたロッキッシュなサイケ・ファンク路線に自分たちの影響力を見てほくそ笑んだか? *出嶌

MIZELL BROTHERS
『Mizell』
 Blue Note
70年代前半のブルー・ノートでドナルド・バードらを支えたマイゼル兄弟。その片割れのアルフォンゾ(フォンス)はベリー・ゴーディが組んだ制作チーム=コーポレーションの一員でもあった。初期J5曲が備えた稀有な輝きの秘密は本作で確認を。*出嶌

THE DELFONICS
『La La Means I Love You/Sound Of Sexy Soul』
 Ace
スウィート系グループのなかでは目立ってデルフォニックスを取り上げていたJ5。キッズ声+スウィート・ソウルという甘酸っぱい伝統は、この後ニュー・エディションやNKOTBにも継承されていく。*出嶌

THE OSMONDS
『The Best Of The Osmonds』
 Polydor
71年に“One Bad Apple”を全米1位に叩き込み、往時はJ5の好敵手と見られていたオズモンド兄弟。マイケルより1歳上のダニー・オズモンドは浮き沈みを経験しつつ、現在もエンターテイナーとして活動中だ。*出嶌

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