たなけん
どうやら日本で重宝されるダンスホールは2種に分類されるらしい。一方は〈恋〉とか〈人生応援歌〉とかクリーンなテーマしか取り上げないもの。もう一方は世界有数の安全国家であるにも関わらず、〈それ本気?〉と思えるようなバッドな生き方を主張するもの。いやいや、もっといろいろなパターンがあったほうが健全でしょ!ということで、このたなけんが押し出すのは〈笑い〉だ! ファースト・アルバム『たなけんいいじゃない』の冒頭〈伝統芸能ケツ踊り~〉の一声から新たな〈祭〉を予感せずにはいられない。時折社会派な一面も垣間見せ、同系アーティスト(!?)笑連隊との“寄生虫”が妙に心に突き刺さったり……。そう、単なる悪ノリに終始していないのが最大のポイントかと。笑いのなかに皮肉を込める風刺精神もレゲエの魅力のひとつ、ってことをたなけんから学べばいいじゃない!
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