本人の解説付き! Airaの2年間を作品とアートワークで再確認!!(2)
■COPY
「それまでは模索してたんですけど、『COPY』で初めて自分の好きな感じの曲ができましたね。Airaは“Beep Count Fantastic (feat.Terukado)”みたいな曲が好きなんですよ。そういうフレンチ・エレクトロに寄ったサウンドもできてきて」
――歌が少ないほうが好きなんですか?
「どっちかと言うと、インストのほうが好きなんですよね(笑)。こないだ80kidzのライヴに行ったんですけど、〈いやぁ、歌ないのいいなあ〉と思って。Airaもワンフレーズのサンプリングでいいよ、みたいな。」
――ヴィジュアルはサイバーな雰囲気ですよね。
「〈シティーハンター〉をイメージしたロゴなんですよ。その車も……」
――車は、ウルトラセブンのポインターっぽいですよね。
「何でしたっけ……? 喋る車」
――ああ、〈ナイトライダー〉?
「そうです! でもウルトラマンっていうのは、Airaもわかります。ポーズとか表情を決めるのに、〈ウルトラマン観て勉強してきて〉ってTerukadoさんに言われたので(笑)。撮影も、〈あそこに怪獣いるよ〉みたいな設定でやりましたね」
――この時は、まだ顔を隠してましたよね。Aira Mitsukiは実在するのか?という感じで。
「そうですね。でも、人間やっぱり、どこかミステリアスなほうがいいですよね。『PLASTIC』もある意味、ミステリアスではありますけど。作られた感じとか」
COPY D-topia(2008)
タワレコ限定シングルを経て登場したファースト・アルバム。ミルキーなスロウ路線の先駆けとなる“Darling Wondering Staring”や、走り屋トランス(?)的な“イエロー・スーパーカー”、楚々とした実験ポップ“Happiness land”など、 Terukadoが放り投げるアイデアの幅広さが凄い。スマートな星間ハウス“HEART LINE ALIVE”を手掛けたA-beeをはじめ、CHERRYBOY FUNCTIONら外部クリエイターの仕事ぶりも冴えた傑作だ。
■ロボットハニー
「“ロボットハニー”は、レコーディングの時に〈こんなキュートな曲できないし〉って思ってたんですよ。『COPY』の後だったっていうのもあるんですけど、キュートな曲があんまり好きじゃなかったんですよね。でもリリースしてみたら、ライヴでは凄く盛り上がるし、ファンの間でもAiraの曲のなかでいちばんぐらいに人気があるんじゃないかな。冒頭のファミコンな感じとか、いま聴いても凄く新鮮というか。プロデューサーは凄く考えて作ってくれたんだなっていうのを、いまでは凄く思いますね」
――ヴィジュアルもかなりガーリーな感じでしたよね。
「そうですね。『COPY』とギャップを持たせたかったんで。PVでも、この時から顔を出したりとかして」
――もうそろそろ出してもいいだろうと?
「はい。『COPY』で、Airaの音楽性がある程度認知されてきたのかなって思ったので」
ロボットハニー D-topia(2008)
新作の冒頭も飾る胸キュン系のガーリーな表題曲をはじめ、テクノロジカルなインスト主導の逸曲“ニーハイガール”を擁する充実のシングル。ハートフルな甘口スロウ“Every night heartfull music song”とドラが鳴り響く不思議系アッパーな“SAZAE FUNKADELiC”(リミックスも最高!)はアルバム未収録につきここでチェックを!