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特集

THE BLACK EYED PEAS

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年06月24日 18:00

更新: 2009年06月24日 18:28

ソース: 『bounce』 311号(2009/6/25)

文/出嶌孝次

猿からいきなりオール電化へ!

 個々の露出もあったから不在感はなかったけど、実際に帰って来られたらその存在感のデカさには驚くしかない。“My Humps”や“Don't Lie”などのヒットを生んだ2005年の『Monkey Business』から実に4年ぶり、ブラック・アイド・ピーズがニュー・アルバム『The E.N.D.』を引っ提げて帰ってきた……とか書くのもいまさらか。リリースに合わせて来日していた彼らはお茶の間にも大量に露出し、シングル“Boom Boom Pow”に続いてアルバムも全米1位を獲得するなど、世界中ですでに大爆発中なのだから。ただ、アルバムの中身は何曲かのシングルだけを聴いて判断すべきものではないし、むしろいままでBEPに積極的に触れてこなかった人もチェックすべき内容だと強調しておきたい。

 サウンド面を司るウィル・アイ・アムによれば、今回彼をインスパイアしたのはボーイズ・ノイズやデヴィッド・ゲッタ、クルッカーズ、ブラディ・ビートルーツ、カルヴァン・ハリスらだという。いわゆるエレクトロという意味では先述の“My Humps”なんて直球のエレクトロ・ファンクだったし、ウィルのソロ作『Songs About Girls』も欧州でのクラビングから得た刺激が素直に反映されていたものだが、今回は上記したデヴィッド・ゲッタを実際にプロデューサーに迎えるなど、昨今のエレクトロ~ハウスに照準を絞ってより意欲的にサウンド面のリフレッシュを図っている。まあ、ストレートに名前を挙げないのを訝りたくなるほどM.I.A.そっくりの曲があったり、ディプロやA・トラック風の感覚が持ち込まれているのは確かだが、ビキビキ&キビキビしたフューチャリスティックなビートの楽しさの前にはそんな思いも簡単に吹っ飛ぶだろう。これはまた新たなポップ・スタンダードとなるに違いない。

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