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特集

cumbias, what a booty!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年06月24日 18:00

更新: 2009年06月24日 18:28

ソース: 『bounce』 311号(2009/6/25)

文/出嶌孝次

この夏は噂のデジタル・クンビアに愛されたい!

  昨年ぐらいから方々で話題のクンビア~デジタル・クンビア。とはいえ、まだまだ好事家の範疇に止まっている部分が大きいというか、単にキーワードとして語られているだけというか……もっと普通にいろんなリスナーが手に取って楽しめる、格好良い音楽がそこには詰まっているはず!

 そんななか、親しみやすい作品が連発される好機の到来です。まずはクラブ・リスナーを中心にジワジワとその中毒性が囁かれてきたZZKの新作コンピ『ZZK Sound Vol. 2』から紹介しましょう。

モダンな世界でやっていこうぜ

 「〈デジタル・クンビア〉という言葉は、アルバム・タイトルとこの音楽ジャンルの呼称を考えていた時に、ZZKのオフィスで誕生したんだ。コンピューターで制作したクンビアという意味でね。ブエノスアイレスにはそれに先行する、例えばエクスペリメンタル・クンビアなんかのシーンがあって、俺たちの多くもそこに関わったりインスパイアされてきた。だから俺たちがやったのは、デジタル・クンビアという新しい名前で、この音楽をこの街と新しい世界に意識させたということなんだ」。

 そう語るのは、ZZKを運営するブエノスアイレスのDJ集団=ジジェクの創立者、エルGことグラント・ダル。2006年の秋に〈Zizek Urban Beats Club〉なるパーティーを始めた彼は、テキサス出身のアメリカ人だそう。つまり、対象に外側から入り込んだわけで、マイアミ・ベースやファンキ、ダブ・ステップなど昨今のエレクトロ~ベース音楽に通じるデジタル・クンビアの魅力を「そうした音楽に似たり影響を受けた部分もあると思うよ。いまやゴッタ煮なんだ」と説明するには適役だと言えます。そんなZZKの音楽性は例えばディプロもお気に入りで、彼の関わったM.I.A.やサンティゴールドらとの同時代性を感じさせるものでしょう。

 「ディプロと俺たちが互いの道を歩む過程で出会い、友人になったことは自然だと思う。いま挙がった名前は音楽を混ぜ合わせ、新しいことに挑戦している、クレイジーな人たちさ。俺たちも危険を冒してでも前へ進もうとするよう、仲間のアーティストを勇気づけているよ」。

 前作以上に間口を広げたような『ZZK Sound Vol. 2』については、「この〈Vol. 2〉はラテンと非ラテン、ローカルとインターナショナル、家の内と外、両方に向けられている。モダンな世界でやっていこうぜ」とのこと!

▼ZZKからのリリースを一部紹介。


ファウナの2008年作『La Manita De Fauna』(ZZK)

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