MAJOR LAZER(2)
俺とスウィッチは似ている
──タフ・ゴング・スタジオでレコーディングした理由は?
「そこしか空いてなかったし、場所的に仲間も呼びやすかった。あとは何といっても安いしね。それだけだよ(笑)」
──ヴォーカルはすべて新録なの?
「2、3曲は2年前にレコーディングされたのもあるかな。自分のアルバム用に録ったんだけど完成できなかった曲からアカペラを取り出して、やっと陽の目を見たって感じで。他は、ついこないだキングストンで録音したブランニューのヴォーカルだよ」
──TOKやタービュランス、スウィッチがやってたミス・シング、あとアマンダ・ブランクやニーナ・スカイもいて、特にジャマイカ勢とはどうやってリンクしたの?
「向こうからスタジオに来て〈コイツ誰だ?〉って思いながらも歌わせてみたらいい感じだったから録音したってのもあるし、逆にこっちから追いかけた人もいるし、いろいろだよ。例えばTOKは俺たちのジャマイカン・コネクションを通して知り合って、スタジオにも立ち寄ってくれた。タービュランスは俺たちから追いかけたね。当時はまだ無名だったけど、スタジオで歌ってるのを初めて聴いた時はホントにヤバかった」
──よく知らない名前も多いんですが、ジャー・ダンってチャンチャ・ヴィア・シルクイートの曲に入ってた人?
「ああ、そうなんじゃないかな。俺はZZKの曲もよく聴いてるし、まあDJとしてはいろいろチェックするね。レゲエ以外のお気に入り? 最近ではラスコが好きだな。UKのダブ・ステップDJさ」
──しかし、互いにいろいろ何でも聴くとなると、スウィッチと似てくる部分も増えると思うんですが、実際にはどう?
「そうだな、最近は音楽的に似てきたところはある。同じクルーで活動してるしね。ただ、もともと彼はハウス好きで俺はヒップホップやレゲエ好きだけど、他のアーティストやDJみたいに特定の基盤があるわけじゃない。だからこそ、例えばダンスホールを作っても、ハウスやヒップホップ、カントリー、ロックなどにインスパイアされたものを作り出せるんだ。俺とスウィッチの似ているところはそういうところじゃないかな」
──なるほど~。じゃあ最後に〈フジロック〉への意気込みを。
「(日本語で)イキマショウ! みんなに伝えたいのは、メジャー・レイザーのアルバムはイケてるぜ!ってこと。レゲエもダンスホールもあるけど、この世のものとは思えないネジ曲がったサウンドだって用意してるぜ。俺たちはどんなものにも恐れず挑戦してるからな!」
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