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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年06月24日 18:00

更新: 2009年06月24日 18:29

ソース: 『bounce』 311号(2009/6/25)

文/北爪 啓之、柴田かずえ、出嶌 孝次、山西 絵美

エルヴィス・コステロをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

1 ARCTIC MONKEYS
『Favourite Worst Nightmare』
 Domino(2008)
バーバラ・ルイス“Baby, I'm Yours”をカヴァーしたり、課外プロジェクトのラスト・シャドウ・パペッツではモータウンからの影響をチラつかせたり……なアレックス・ターナーくん。USへの憧れとそれをネジ曲げて自身のサウンドに採り入れる技は、コステロはじめUKロック・シーンに綿々と続く伝統芸なんですね!
(柴田)

2 NICK LOWE
『Quiet Please...The New Best Of Nick Lowe』
 Yep Roc
コステロの〈ちょい年上の頼れる先輩〉と言ったらこの人を置いて他になし。初期の作品を立て続けにプロデュースしたことで音作りに与えた影響も絶大だが、そもそもスティッフとの契約を勧めたのもこの先輩だった。そのお返しにコステロもロウの84年作『His Cowboy Outfit』をプロデュース。
(北爪)

3 FALL OUT BOY
『Folie A Deux』
 Decaydance/Fueled By Ramen/Island(2008)
パンク/エモ畑でのカヴァー例も多く、何気にキッズ人気の高いコステロ。本作収録の“What A Catch, Donnie”には、トラヴィス・マッコイやアカデミー・イズらと共にワイワイ参加。どこを歌っているのかわからないほどの馴染みっぷりに、いつまでも色褪せない御大のパンク・スピリッツを感じる(気がする)。
(柴田)

4 THE CHIEFTAINS
『The Essential Chieftains』
 RCA
コステロがUS音楽探訪を続ける真の目的は、アイリッシュ移民がどれだけポピュラー音楽の形成に貢献したかを確認するため!?なんて思えるほど、本作収録の“The Long Journey Home”で聴ける歌唱は誠実で感動的。そろそろ旅を終わらせて、真正面から自身のルーツと向き合った作品も作ってみてほしいところ。
(山西)

5 JENNY LEWIS
『Acid Tongue』
 Rough Trade(2008)
本作で聴けるパワフル・カントリー・ナンバー“Carpetbaggers”にゲスト参加したコステロとインポスターズの面々は、すっかり興奮してしまったようで、すぐさま『Momofuku』を制作→ジェニーもお返しに客演。土臭いルーツ音楽をあっさりポップに昇華させる者同士の、瑞々しささえ感じられるコラボだ。
(柴田)

6 PAUL McCARTNEY
『Flowers In The Dirt』
 Parlophone(1989)
ロック界屈指のメロディーメイカーである2人が世代を超えて邂逅したのがこのアルバム。4曲の共作やデュエットには誰もが驚喜したが、共作曲はさらにコステロの同年作『Spike』と91年作『Mighty Like A Rose』にも収録。どのナンバーもやたらとハイクォリティーなところに師弟コンビの相性の良さを実感。
(北爪)

7 WEEZER
『Weezer』
 Geffen(1994)
コステロの専売特許(!?)、メソメソめがねロックの遺伝子を引き継ぐリヴァース・クオモ。コステロも勃興に深く関わっているパワー・ポップを、メインストリームに押し上げた功労者としても表彰されるべき存在だ。オルタナティヴなロック・サウンドをキャッチーに仕立てる技が、レンズの奥でキラリと光っているぜ!
(柴田)

8 THE LIKE
『Are You Thinking What I'm Thinking?』
 Geffen(2005)
オリジナルのアーティストがカヴァーする若手を選ぶという企画コンピ〈War Child〉で、見事コステロに指名されたLAの3人組。実はここのドラマー、チリ・ウィリ&ザ・レッド・ホット・ペッパーズを経てアトラクションズ入りしたピート・トーマスの愛娘というから、御大が信頼を寄せるのも無理はない。
(山西)

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