こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

DISCOGRAPHIC ELVIS COSTELLO(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年06月24日 18:00

更新: 2009年06月24日 18:29

ソース: 『bounce』 311号(2009/6/25)

文/吾郎 メモ


ELVIS COSTELLO & THE BRODSKY QUARTET
『The Juliet Letters』
Warner Bros.(1993)
弦楽四重奏団とのコラボ作品。単にバックを頼むというのではなく作曲段階からガッチリ組んだ結果、90年代初頭のアート的な空気に溶け込んだ新しい形のクラシカル・ポップを生むことに。決してお上品にならず、パワフルな作品に仕上げているあたりが実にコステロらしい。


ELVIS COSTELLO
『Brutal Youth』
Warner Bros.(1994)
しばらく離れていたアトラクションズや朋友ニック・ロウを呼び寄せた15作目は、かつてのコステロらしいポップでダイナミックなサウンドを取り戻した若返り盤。Mr.Childrenの音楽に同時代的に刺激を与えた作品とも言われている。ちなみにジャケは本人の写真。

ELVIS COSTELLO & THE ATTRACTIONS
『All This Useless Beauty』
Warner Bros.(1996)
ワーナーからの最終作で、他のアーティストに提供した曲を再演した一枚。コステロの歌を前面に押し出したバンドの演奏は、抑え目ながらもタイトで洗練されたものとなっている。セールス的には成功していないが、美しさ、歌の素晴らしさではキャリア屈指の出来だろう。

ELVIS COSTELLO
『When I Was Cruel』
Island(2002)
“She”のヒットやバカラックとのコラボでバラード歌手の印象がついてしまったコステロがまたロックに戻ってきたと言われているアルバム。だが、それまでの実験性を踏まえつつ、親しみやすいポップソングの域まで持っていくという意味で、勢いだけでない〈巧〉を感じる。

ELVIS COSTELLO & ALLEN TOUSSAINT
『The River In Reverse』
Verve Forecast(2006)
〈カトリーナ〉の襲撃を受けてダメージを負った音楽の街、ニューオーリンズを元気付けるべく、かの地の巨匠アラン・トゥーサンと組んでコステロなりのニューオーリンズ・ソウルを披露。ピアノやホーンの響きが素晴らしく、こういう時の行動の早さは多作家ならではだ。

ELVIS COSTELLO & THE IMPOSTERS
『Momofuku』
Lost Highway(2008)
ジェニー・ルイス作品への参加をきっかけに1週間で制作されたというだけあって、バンドの勢いが感じられる。近年コラボ作が多かったからこそ、このストレートな感覚をぜひ若者にも味わってもらいたい。とはいえ曲調は多彩で、ソングライターとしての成熟が窺えるのもミソ。

OTHERDISCOGRAPHIC

ELVIS COSTELLO & THE ATTRACTIONS
『Armed Forces』(1979)
『Trust』(1981)
『Almost Blue』(1981)
『Imperial Bedroom』(1982)
『Goodbye Cruel World』(1984)
『Blood & Chocolate』(1986)

ELVIS COSTELLO
『Mighty Like A Rose』(1991)
『Kojak Variety』(1995)
『Jake's Progress』(1996)
『North』(2003)
『Il Sogno』(2004)
『Secret, Profane & Sugarcane』(2009)

ELVIS COSTELLO WITH BURT BACHARACH
『Painted From Memory』(1998)

ELVIS COSTELLO & THE IMPOSTERS
『The Delivery Man』(2004)
...and more

インタビュー