極私的名盤54(4)
19>黒田裕華(タワーレコード鈴鹿店)
Mr.Children 『シフクノオト』 トイズファクトリー(2004)
悩んだり笑ったりしながら、いまを生きてゆく勇気を与えてくれる――何百年後も色褪せることなく人の心に響くと思う名盤です。22世紀はどんな日本になってるかわかんないけど、コレ、聴いてみ? やる気でっから!!
20>河野弥生(タワーレコード津田沼店)
ユニコーン 『ケダモノの嵐』 ソニー(1990)
“働く男”“自転車泥棒”などの名曲あり、事務所の住所を歌詞にした曲ありと、個性的な楽曲ばかりのアルバム。音楽のカッコ良さとおもしろさが詰まった作品で、私が音楽にハマるきっかけになった作品です。
21>小山 守(音楽ライター)
ボアダムス 『スーパー・アー』 ワーナー(1998)
当時は膨大なエネルギーやトランス的高揚感に圧倒されたが、いま聴くと執拗なミニマリズムの快感にゼロ年代っぽさを感じたりする。時代とリンクしつつ未来的という、EYEの〈原始未来人〉ぶりが最も発揮された傑ブツ。
22>佐藤 譲(文筆/編集/放送作家)
the primrose 『abyssal』 Chick(2002)*現在廃盤
日本のスペースメン3、あるいはスピリチュアライズドとの呼び声も高いサイケデリック・ロック・バンド。セカンドである本作は、残響感たっぷりのギター・ワークと地を這うベースが、夏の通り雨を思わせるひんやりとした情景を描き出す、幽体離脱必死の一枚。
23>サイプレス上野とロベルト吉野
赤い疑惑 『東京フリーターブリーダー』 赤いプロダクション(2005)
彼らの凄まじい熱量はCDに収められるわけがなかった! それだけでもグッとくるのに歌詞も曲もすべてが最高っす……。これは化石にして地球最後の日まで永久保存でよっしゃっしゃす! *サイプレス上野(MC)
▼サイプレス上野とロベルト吉野のリリース情報!
24>柴 那典(ライター/編集者)
フィッシュマンズ 『宇宙 日本 世田谷』 ユニバーサル(1997)
理想郷を描こうとしているバンドはたくさんあるけれど、この作品の〈その先〉にまで辿り着いている人たちは昔もいまもほとんどいないように思います。音の一粒一粒、言葉の一つ一つが異様に研ぎ澄まされていて、いつも覚醒させられます。
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