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特集

凛として時雨

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2009年06月03日 17:00

更新: 2009年06月03日 17:40

文/久保田泰平

これまでの〈ロックの表現者〉たる概念を覆す新人類。リスナーの想像を超えた未知なる創造性が、2000年代のロック・シーンに新たな一撃を喰らわす!

 日本のロック・シーン――その裾野が広がっているのは確かである。メジャー/インディー問わず、さまざまなバンドがシーンを頻繁にアップデートさせ、CD不況と言われながらもライヴハウスに足を運ぶ人の数は、ひと昔前より確実に増加しているらしい。時折、バンドでやる必要性をまったく感じないバンドがメジャー・デビューして呆れることもあるが、それは言い換えれば、ロックもしくはバンドというものに〈旨味〉があるからだろう。しかし、その活況ぶりのわりにはロック・フィールドの枠を飛び越えて支持を集めているバンドはそう増えてはいない。それをクリアすることが〈あるべき姿〉であるとは言い切れないが、きっとそこには通りすがりのリスナーには物足りない何かがあるのだろう。そんななかで、琴線に触れるエモーショナルなメロディー、ドラマティックなコード感、破格のテンションなどもろもろのチャームを武器に、日本のロック史の最新ページにドデカい足跡を記しはじめた凛として時雨は、その〈何か〉が感じ取れる数少ないバンドである。

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