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特集

日本のロック・スタンダード・アルバム54(5)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2009年06月03日 17:00

更新: 2009年06月03日 17:40

文/岡村詩野、加藤直子、北爪啓之、鈴木智彦、ダイサク・ジョビン、土田真弓、出嶌孝次、冨田明宏、宮本英夫

23>スピッツ

ハチミツ ユニバーサル(1995)

〈売れないが良質なバンド〉であったスピッツの歴史を、そして90年代J-Popの流れを変えた、大ヒット曲“ロビンソン”と“涙がキラリ☆”を収録した通算6作目。〈誰にでも口ずさめて、しかも独創的〉な美しいメロディーにフォーカスしたフォーク・ロックっぽいシンプルなサウンドは、若いバンドたちの手本として多大な影響力を発揮した。*宮本

22>ザ・スターリン

STOP JAP 徳間音工/クライマックス(1982)

じゃがたら『南蛮渡来』と同じ年に発表された、ザ・スターリンのメジャー・デビュー作。洋楽ロックのトレンド、UKハードコア・パンクの影響をモロに感じさせるけど、当時すでに30過ぎの遠藤ミチロウによるシニカルな諧謔センスや、巧みに計算され尽くした楽曲構成&サウンドメイキングはUK勢を軽く凌駕していた気がする。*鈴木

21>フィッシュマンズ

空中キャンプ ユニバーサル(1996)

孤高の才人、佐藤伸治の急逝から10年を経た現在もなお、レゲエ~ダブ・シーンに留まらず、ロック界でも最高峰であり続けるバンドの5作目。定形を持たないエアリーなサウンドが不思議な覚醒感を呼び起こす“ナイトクルージング”をはじめ、浮遊感のなかに濃密なメロウネスが封じられた本作は、まさに〈Something in the air〉を音に託した傑作だ。*土田

20>村八分

ライブ エレック(1973)

イントロのリフ一発で根こそぎ持っていかれる――そんなバンドの双璧はローリング・ストーンズとこの村八分だ。ストーンズを強烈に意識していたとは思うけど、意識したってこんなに官能的でソウルフルでうねりのあるギターは弾けるもんじゃない。山口富士夫、やっぱりスゲエ! 時は73年、こんなバンドが日本にもいたんだ!と自慢したくなる。*鈴木

19>フリッパーズ・ギター

three cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった~ ポリスター/felicity(1989)

プロフェッショナルな次作以降も名盤しか残してないし、解散後の個別の存在感は言うまでもなくデカいけど、ここではパンキッシュなグレート・アマチュアリズムに文字通りKOされる処女作を推したい。ある世代の人に解けない呪縛をかけた恐ろしい一枚だが、たぶんいま初めて聴く者にも呪いはかかると思う。*出嶌

18>ジャックス

ジャックスの世界 EMI Music Japan(1968)

祝祭的とも言えるGSブームの最中に、他のバンドとはまるで異質な情念の渦巻く音世界を展開して、カルトな光芒を放った傑作。真にサイケデリックな雰囲気を湛えた揺らめくサウンドも特異だが、日本のロック史上で初めて人間の心の苦悶や葛藤を描き切った早川義夫の詞とヴォーカルは、リリースから40年以上を経たいま聴いても生々しく鮮烈だ。*北爪

17>Hi-STANDARD

GROWING UP PIZZA OF DEATH/トイズファクトリー(1995)

USのメロコア・バンドから音楽スタイルやアティテュードを引き継ぎながら、クラシックな洋楽ポップスのカヴァーにも挑戦してみせた記念すべきファースト・アルバムであり、日本国内におけるポップ・パンク・ブームの発火点となった一枚。海外でも高い評価を得た本作が、現在に至るメロディック・パンク勢に与えている影響はいまだ絶大だ。*冨田

16>タイマーズ

THE TIMERS EMI Music Japan(1989)

ロックは思ったことや言いたいことを素直に言える〈自由〉や、社会の不正や巨悪、世の中の不条理などに対しての怒り、憤りの感情をストレートに表現/告発する〈反体制〉という側面もあるっていうのを、この国でいちばんラディカルかつ明快かつ痛快にかましてくれたのがこのグループ。現在の世の中ではさらに有効に響き渡る曲ばかり。*ジョビン

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