日本のロック・スタンダード・アルバム54
日本のロックはお前らの思い出のために存在するわけじゃないんだぜ
この特集は、ここ40年ほどの間に生まれた日本のロック・アルバムからスタンダードな54枚を勝手に選定してご紹介するという試みです。アルバムのチョイスであって、重要アーティスト54組の人気投票ではありません。選出の際には、〈日本のロック〉の範疇にあると考えられるオリジナル・アルバム/ライヴ盤のなかから、現在でも入手が容易なものを、1アーティストにつき1枚という縛りでピックアップしました。ゆえに誰もが挙げるような名作でも廃盤の場合は選外になっていますし、より多くの人に届けるべきオリジナル作がなかったことで入っていない著名アーティストもいます。そのぶん、まだ皆さんが名盤だと思い込まされていないものも紹介できているはずです。
何をもって名盤とするかは聴く人のスタンスによってそれぞれ異なるでしょうが、そもそも〈日本のロック〉は日本のロック・ファンのものなのか、広くロック好きや音楽ファンが共有できるものなのか、あるいはそのアーティストの信者のための教典なのか──細分化の名を借りた蛸壺化が進んだためか、〈日本のロック〉という大雑把な括りのなかでさえ、その外側にいるリスナーにまで届くものがあるのかどうか見えにくくなっている昨今、一定の意味を持つラインナップにはなっていると思います。
なお、このランキングは下記のアーティスト/ライター/タワレコ・バイヤーの皆さんからのご協力を得て、bounce編集部が選定したものです。個々のチョイスした〈極私的日本のロック名盤〉の内容は、別掲にてお楽しみください! *出嶌孝次
協力/石井成人(Qomolangma Tomato)、いかす(オレスカバンド)、キワメミチJUNZO(JAPAN-狂撃-SPECIAL)、くるり、後藤まりこ(ミドリ)、、サイトウジュン(YOUR SONG IS GOOD)、サイプレス上野(サイプレス上野とロベルト吉野)、坂本慎太郎(ゆらゆら帝国)、志村正彦(フジファブリック)、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)、SPECIAL OTHERS、チャットモンチー、つしまみれ、永友聖也(キャプテンストライダム)、中村一義(100s)、武藤昭平(勝手にしやがれ)、凛として時雨、ROY(THE BAWDIES)、LOW IQ 01、石黒大貴、大下内学、尾曽根優作、小野島大、金谷保宏、川口悟史、川津淳一、鬼頭隆生、国広克典、久保憲司、久保田泰平、熊谷朋哉、黒田裕華、河野弥生、小川忠志、小山 守、佐藤 譲、篠田修一、柴 那典、鈴木善夫、竹澤友丈、土内秀幸、中野知彰、中村晃治、塙 勉、肥山悦子、不二山友理香、古川英一、本田美由希、松村真二、宮田修太郎、村尾泰郎、茂木亜希子、望月 哲、八木正倫、ヤング係長
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