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特集

DETROIT RAP CITY エミネムと上昇してきた地元の仲間たち、シェイディ軍団、サウンド職人たちを総覧!!(その1)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年05月28日 17:00

更新: 2009年05月29日 19:54

ソース: 『bounce』 310号(2009/5/25)

文/出嶌 孝次

【PROOF】 映画「8 Mile」に登場するフューチャーのモデルで、D12の創始者。MCバトルの主催や司会を務めてデトロイト・シーンの発展に貢献し、J・ディラらとの5エレメンツ、トリック・トリックとのグーン・スクワッド、ドグマティックとのプロマティックなど複数のグループを動かし、90年代にはスラム・ヴィレッジとも録音している。エミネムのサイドMCを務め、D12での来日も経験。ソロではローカルにこだわり、2005年に初の公式ソロ作を発表。翌年4月にクラブでの諍いから撃たれて逝去。2月に亡くなったディラの曲も含む地元のアングラ・コンピを出したばかりだった(ディラとは生年も同じ)。彼の死はエミネムの活動に急ブレーキをかけることに。

【D12】 オリジナル・メンバーはプルーフとエミネムの他、ビザール、エミネムの『Infinite』にも参加していたアイ・キューの4人だったが一度は自然消滅。エミネムのブレイク後に仕切り直し、アイ・キューを除く3名にコン・アーティスとクナイヴァ、バグズを加えた6人で契約に臨むが、99年にバグズが銃死し、代わりにスウィフトが加入して6人組に。巨漢キャラのビザールは自身のレーベルからソロ作を2枚を発表し、コン・アーティスは50セントの“P.I.M.P.”を筆頭にプロデューサーとしてスヌープやゲームらを手掛けている。スウィフトとクナイヴァは?


ビザールの2005年作『Hanni Cap Circus』(Red Head/Sanctuary)

【THE BASS BROS.】 別名FBT。90年代初頭からPファンク作品に参加していたマーク・ベース&ジェフ・ベースによるデトロイトの制作チームで、主宰レーベルのウェブからエミネムを送り出した後見人だ。エミネムとの関与度は徐々に減っていくが、プルーフの死後、ジェフはエミネムとの共同作業がふたたび増えている。ジェフはジェムの『Down To Earth』で表題曲など4曲を手掛け、マークはジョージ・クリントンの最新作で共同プロデュースを担当するなど、それぞれ健在だ。

【LUIS RESTO】 どことなくアート・リンゼイ風な丸眼鏡の才人。エミネムの制作した曲に、特に2003年以降はほぼ共同でクレジットされ、スタジオの相棒として手堅いリフを提供してきた鍵盤奏者だ。実はデトロイトのヴェテランで、10代の頃からウォズ(ノット・ウォズ)などZEの諸作でシンセを弾き、デニス・コフィやパティ・スミスらの作品でも演奏。ドン・ウォズの下請けでローリング・ストーンズをリミックスしたこともある。近年はパティやウォズの最新作にて旧交を温め、ボサノヴァ・バンドでも活動しているが、『Relapse』には不参加。

【ROYCE DA 5'9"】 DJプレミアが手掛けた“Boom”のヒットで知られるデトロイトのMC。90年代にエミネムとバッド・ミーツ・イーヴルなるデュオを組んでおり、アルバム『Rock City』の表題曲もエミネムの制作/客演したものだったが、D12とのビーフが勃発したために交流を絶つ(後に和解)。自主リリースを主体に活動を続け、来る『Relapse 2』ではバッド・ミーツ・イーヴルのリユニオンが実現するという噂もある。


ロイス・ダ・5'9"の2002年作『Rock City』(Game/Koch)

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