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特集

SHIT HITS THE FUN プロデューサー/トラックメイカーとしてのエミネム

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年05月28日 17:00

更新: 2009年05月29日 19:54

ソース: 『bounce』 310号(2009/5/25)

文/升本 徹

 エミネムのプロデュース・ワークは、基本的に自身のレーベルであるシェイディやGユニット周辺、D12のメンツやデトロイトの仲間らの近しい関係のモノが中心となっているが、それは別枠に詳しくあるのでここではそれ以外の外部ワークスについて触れよう。いちばんのヒットとなったエイコン“Smack That”は比較的エイコン寄りに作られていてエミネムっぽさは薄いものの、基本的には自身のフィールドに持ち込むことが多く、外部ワークの大きなきっかけとも言えるジェイ・Z“Renegade”やブー・ヤー・トライブ“911”、ジェイダキス“Welcome To D-Block”、T.I.“Touchdown”あたりではラップでも参加。またフックまで担当していることからまるでエミネム名義の曲のような錯覚を抱かせ、ピンポイントな仕事ながらも強いインパクトを残している。彼の作り出すトラックはやはりドクター・ドレーの影響を強く受けているのであろう、シンプルなループを用いながらも中毒性は非常に高め。ただ、ドレーよりも若干ロックっぽい質感があり、ドラマティックなウワネタを用いているあたりが一聴してエミネムとわかる部分なのかも。なので、プロデュースのみでラップは披露していないナズ“The Cross”も特徴の表れた仕事ぶりだし、最近ではマスター・エースのクラシック“Slaughterhouse”のリミックスが話題となったが、ここでもオリジナルの雰囲気をまったく壊さず、それでいて(“Lose Yourself”似ではあるが)エミネムらしさを感じさせている。トラックメイカーとしての腕前ももっと評価されるべきだろう。

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