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Turn on some music

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年05月14日 11:00

更新: 2009年05月14日 17:40

ソース: 『bounce』 309号(2009/4/25)

文/池谷 昌之、出嶌 孝次、林 剛

マーヴィンの音楽は何度でも甦る!

SARAH VAUGHAN 『A Time In My Life』 Mainstream(1971)
ジャズ・ヴォーカルの女王が“Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)”をカヴァーしたのは、マーヴィンの原曲が出た約半年後のこと。そもそもジャズ色が強い曲だけにジャズ畑の腕利きによるバッキングも的確で小気味良く、サラも自身の曲のように歌いこなす。
(林)

CYNDI LAUPER 『True Colors』 Epic(1986)
反戦を主張し、社会運動にも積極的なシンディ・ローパーは、もう20年以上も前に“What's Going On”をカヴァーしていた。シンディらしい、ある種モータウンっぽいダンス・チューンに生まれ変わったこのヴァージョンは、力強い歌が原曲のメッセージをまっすぐに伝えるものだ。
(林)

ECD 『BIG YOUTH』 cutting edge(1997)
後に加藤ミリヤがアイデアごと借用している“ECDのロンリーガール”では、“Sexual Healing”をループしたもの。渋谷の街角を題材に世の女の子たちに投げかけたメッセージが、原曲のリリックも連想させながら都会的なトラックの響きと不思議なハーモニーを織り成した名曲だ。
(出嶌)


ANGIE STONE 『Black Diamond』 Devox/Arista(1999)
本ソロ・デビュー作にて“Trouble Man”をカヴァー。70年代風味が満載のアルバムにあって、包み込むようなソウル・フィーリングを感じさせる凛々しい歌声でのカヴァーはまさに漆黒の響き。独自の描写力を持つアーティスト性が浮き出た好ヴァージョンだ。
(池谷)

G UNIT 『Beg For Mercy』 G Unit/Interscope(2003)
“Come Live With Me Angel”ネタの“Wanna Get To Know You”を収録。アーバン&メロウな感触を忠実に落とし込んだトラックも素晴らしいが、何よりフックを歌うジョーがマーヴィン的な性愛ソウル感の持ち主であるからして、完璧さにも拍車がかかるというわけだ。
(池谷)

KEB' MO' 『Peace...Back By Popular Demand』 Okeh(2004)
米国社会が揺れていた70年前後の反戦/平和ソングを取り上げた本作。“What's Happening Brother”をあえて選んでいるあたり、逆に『What's Going On』の熱心なリスナーだったんだなと思わせる。それぞれ新旧のオーケーに籍を置いたという関係もあり。
(林)

SARAH CONNOR 『Soulicious』 X-Cell(2007)
ニーヨとの“Sexual Healing”が話題を呼んだドイツ歌姫のマーヴィン好きは、ジャケにダイアナ・ロスとの共演盤を写していることからもあきらかだろう。しかもここでは“Your Precious Love”をマーヴィンと疑似デュエット。タミー・テレルになりたかったんだね。
(林)

ARETHA FRANKLIN 『Amazing Grace』 Atlantic(1972)
このゴスペル・ライヴ盤における世俗系カヴァーは、キャロル・キング“You've Got A Friend”とマーヴィンの“Wholy Holy”のみ。美しいストリングスに乗って揺らぎながら歌う小品であった原曲も、圧倒的な歌力でシャウトするアレサ節にかかればまるで違う印象に。
(池谷)


THE D.O.C. 『No One Can Do It Better』 Ruthless(1989)
ドクター・ドレー制作の“The Formula”で“Inner City Blues(Make Me Wanna Holler)”をサンプリング。シリアスな空気感を濃縮したように鳴り響く陰鬱なトラックの美しさは、ストリート感の表出に70年代マーヴィンのグルーヴがいかに有効かを世に知らしめた。
(出嶌)


ALL STAR TRIBUTE 『What's Going On』 Columbia(2001)
ジャーメイン・デュプリとボノが音頭を取り、エイズ基金(と、突発した911事件の救済基金)を募るために、マーヴィンが平和を唱えたメッセージ曲をリメイク。熱い声を発する当代のR&B/ヒップホップ・スターたちと共にノーナ・ゲイも歌声を交えていた。
(林)

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