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特集

Complete Guide 61-70(3)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年05月07日 11:00

更新: 2009年05月07日 17:31

ソース: 『bounce』 308号(2009/3/25)

文/池谷 昌之、出嶌 孝次、林 剛

MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL 『United』(1967)
タミー・テレルとのデュエット盤、その第1弾。制作はハーヴェイ・フークアとジョニー・ブリストルで、後にダイアナ・ロス版でもヒットする“Ain't No Mountain High Enough”、“Your Precious Love”といったアシュフォード&シンプソン作の曲を歌うふたりの、何と華やかでソウルフルなことか。〈男女デュエットここに極まれり〉な名盤である。
(林)

MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL 『You're All I Need』(1968)
前作のマジックに貢献したアシュフォード&シンプソンがプロデューサーに昇格し、表題曲や“Ain't Nothing Like A Real Thing”などで恋のふるえを甘酸っぱく演出した名盤。“You Ain't Livin Till You're Loving”など隅々まで楽曲の粒も揃っている。信じられないほど可憐なタミーの歌声にマーヴィンならずとも惚れてまうやろ的なベスト・フィクション!
(出嶌)

『In The Groove』(1968)
全米チャートを初めて制した“I Heard It Through The Grapevine”は、テンプテーションズのサイケデリック・ソウル路線を成功させたノーマン・ホイットフィールドによってもたらされた。同曲を収録した本作はマーヴィンの60年代において最大の成功を収めたもので、同時に〈モータウン〉という枠組を超えて新境地を切り拓く転機となる。ニュー・ソウル前夜の重要作。
(池谷)

『M.P.G.』(1969)
オリジナルズのプロデュースも手掛けた好調期の一作で、前作の大成功で深めた自信がストレートに漲る。引き続きノーマンと組み、サイケ路線でロウに迫る“That's The Way Love Is”やオールド・ファッションな快活さが光る“Too Busy Thinking About My Baby”などがヒット。美しいストリングスを配した後半のノーザン攻めも最高にパワフルだ。初のR&Bチャート1位を獲得した名作!
(出嶌)

MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL 『Easy』(1969)
タミーとの3作目、とはいえ彼女の声が聴けるのは3曲のみ(うち2つはタミーのソロ曲にマーヴィンの歌を被せたもの)。ヒットした“The Onion Song”などを含む9曲で完璧な代役を務めたのはアシュフォード&シンプソンのヴァレリー・シンプソン。その黄金コンビが大半の曲を書いたこともあって完成度はすこぶる高いが、評価に困る佳曲集か。
(出嶌)

『That's The Way Love Is』(1970)
前作からのヒット曲をそのままリードに据えた、〈繋ぎ〉の急造作っぽい一枚。引き続きノーマンが全編を手掛けるも、モータウン・ヒットの再利用やカヴァーが目立つ並びはまるでアウトテイク集のようだ。ただ好曲も多く、オーティスのように泣くビートルズ“Yesterday”のカヴァーや、サム&デイヴ調のアレンジが熱い“How Can I Forget”など、スタックス度の高さも興味深い。
(出嶌)

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