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How sweet is it?

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年05月07日 11:00

更新: 2009年05月07日 17:31

ソース: 『bounce』 308号(2009/3/25)

文/林 剛

不機嫌なアイドル、反抗的な夢想家


  マーヴィン・ゲイが、今年で70歳を迎える。もちろん、生きていれば、の話だ。84年4月1日、45回目の誕生日を迎える前日に実の父親に射殺されるという悲劇的な死を遂げてから25年。他界直後には、マーヴィンのCBS(コロムビア)からの復帰作にして最初で最後のグラミー受賞曲“Sexual Healing”を模した曲が続出し、彼の死を悼むような動きも見られた。だが、時の経過と共に、命日は祝賀的な気分でもって迎えられている。10年前にはモータウンから『Marvin Is 60』というトリビュート・アルバムも登場。ジョーやブライアン・マックナイトといった崇拝者たちがマーヴィンの名曲を歌い、生誕60周年を祝ったことも記憶に新しい。

 亡くなっても生誕を祝いたくなる、生きていたらどうだっただろう……マーヴィン・ゲイは、いまも多くの人々にそんな気持ちを抱かせるアーティストだ。近年も、エリック・サーモンが“Music”でマーヴィンと疑似共演したり、ジェイミー・フォックスが最新作で“I Want You”を換骨奪胎した曲を歌ったりと、マーヴィンの霊を呼び覚ますような行為を何度目にしてきたことだろう。クサイ言い方だが、マーヴィンの魂(ソウル)はいまも不滅なのだ。

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