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特集

BLUES IN THE GUTTER 耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年04月30日 12:00

更新: 2009年04月30日 17:55

ソース: 『bounce』 309号(2009/4/25)

文/北爪 啓之、出嶌 孝次

ELVIS COSTELLO AND THE ATTRACTIONS
『Get Happy!!』
F-Beat/Hip-O(1980)
著名人による選曲が話題となった〈Stax Profile〉なる編集盤シリーズでMG's編を担当したのがコステロ。え、意外だって!? いやいや、この『Get Happy』や『Punch The Clock』など80年代前半の諸作で開陳された、スタックス流儀によるポップ・チューンの数々を忘れちゃイカンですよ!
(北爪)

忌野清志郎
『Memphis』
EMI Music Japan(1992)
昨年のMG's公演に飛び入りして元気な姿を見せてくれた清志郎が、かつてメンフィスに乗り込んで作り上げたのがこのアルバム。オーティスからの影響を小出しにしてきた彼だが、ブッカーも含む憧れのMG'sとメンフィス・ホーンズを従えて、気合十分にガッタガッタはしゃぐ姿は微笑ましい。温もりのある演奏が素晴らしい“雪どけ”“世間知らず”など佳曲揃いだ。
(出嶌)

VARIOUS ARTISTS
『Interpretations』
Stax/Concord(2007)
アース・ウィンド&ファイアを率いるモーリス・ホワイトがブッカーと旧知の間柄だったことは本文の通りだが、EW&FはMG'sと入れ替わるようにスタックスで「スウィート・スウィートバック」のサントラを録っていた。そんなEW&Fのトリビュート盤でバック・バンド的な役割を担うのが現代版MG'sを気取ったソウライヴだという部分に輪廻を見る。
(出嶌)

YOUNG MARBLE GIANTS
『Colossal Youth: Expanded Edition』
Rough Trade/Domino(1980)
素人丸出しの演奏&歌唱によってギター・ポップの始祖として語られる彼らに、なぜか“Ode To Booker T”なるMG'sへのオマージュ曲(?)あり。オルガンを使用しているという共通項はあるが、あと150年練習を積んでもMG'sの域には到達しないと思わせるあたりが逆に愛らしくもあり。
(北爪)

BOB DYLAN
『The 30th Anniversary Concert Celebration』
Columbia(1993)
92年10月に行われたディランのデビュー30周年記念コンサートは超豪華ゲストが多数参加した歴史的イヴェントだが、その晴れ舞台でハウス・バンドという大役を見事に務めたのがMG's。思い切り角度を変えれば〈MG's・プレイ・ディラン作品集・フィーチャリング大物ゲスト軍団〉として聴くのもアリ?
(北爪)

VARIOUS ARTISTS
『WWE Originals』
WWE/Columbia(2003)
ブッカーTという愛称を持つ人は他ジャンルにもいるけど、もっともかけ離れた例といえるのが、現在はTNAに在籍するプロレスラーのブッカーTだ。WWE時代に彼がテーマ曲にしていたのは、MG's風……ではなくアイザック・ヘイズの“Theme From The Shaft”をパロった“Can You Dig It?”。スタックス繋がりで思い付いたの?
(出嶌)

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