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特集

NEWBLOODS(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年04月02日 12:00

更新: 2009年04月02日 13:26

ソース: 『bounce』 307号(2009/2/25)

文/櫻井 誠、出嶌 孝次

PRINCESS SUPERSTAR
『Best Of Princess Superstar』
 KSR 
なぜか本誌への登場頻度が高いアルバムですが……彼女がカッコイイのはディスコ・パンク~エレクトロクラッシュ的な電気マナーと、オールド・スクーリーなブーティー・エレクトロを両胸に抱いて、それをゴチャ混ぜにしているところ。メイソンやディスコDとのコラボもいいですが、このページ的にはハーヴがリミックスした“Licky(Work It Out)”に注目ですね。
(出嶌)

MACHINES DON'T CARE
『Machines Don't Care』
 Machines Don't Care(2008)
ハーヴとかシンデンとかフィジェット・ハウス周辺の人たちが集まって作ったグループのファースト・アルバムで、この作品によってフィジェットなるものが一気に大ブレイクしたという基本盤。レイヴィーなシンセ・ベースと大胆なサンプリング&カットアップ・サウンドは、ヒップホップの手法とエレクトロ・ハウスの良いトコを合体させた感じでしょうか。
(櫻井)

YO MAJESTY
『Futuristically Speaking Never Be Afraid』
 Domino(2008)
フロリダ出身の女の子ラッパー2人組。ってことでご当地ならではのマイアミ・ベース直系ブーティー・トラックにキワドくオゲレツなラップを乗っけたスタイルです。昔のマン・パリッシュ・プロデュースのトゥー・シスターズを思い出させてくれますね……。CLP(お返し客演あり)やベースメント・ジャックスまでも参加しています。
(櫻井)

VARIOUS ARTISTS
『Fabriclive 38: Craze』
 Fabric(2008)
DMC三連覇という偉業やドラムンベースDJとしての勇名を枕にされることがいまなお多いようですが、クレイズの器はもっとデカい。ブラックスター&ライ・ライやキッド・シスター&カニエ、ペイス・ロックなどをフックに、ナウなビーツからマイアミ古典までを極太に数珠繋ぎ。数年前のエロ・ベース・ミックスが地元愛の産物というだけじゃなかったことも教えてくれる。
(出嶌)

DIPLO
『Decent Work For Decent Pay: Collected Works Volume One』
 Big Dada(2009)
M.I.A.やサントゴールド、ボンジ・ド・ホレなどのプロデューサーで、このへんの人たちの中心にいるようなまさに重要人物。バイリ・ファンキやボルティモア・ブレイクス、マイアミ・ベースなどの局地的ゲットー・ミュージックを抜群のセンスで一般化させてきた功労者。今年のグラミー獲れそうだったんだけどな~。残念です。
(櫻井)

BONDE DO ROLE
『With Lasers』
 Mad Decent/Domino(2007)
聴くたびに脳みそが溶けていってスカスカになるという(言い過ぎ)ブラジルのご当地オゲレツ・ゲットー・ミュージック、バイリ・ファンキを世界のお洒落なヤングが聴く音楽にしてしまったグループ。というのも、やっぱりディプロのハンドリングによるものが大きいわけでしょうが。今作もディプロのマッド・ディセントからドミノ経由で登場。
(櫻井)

SLUMDOG MILLIONAIRE
『Soundtrack』
 N.E.E.T./Interscope(2009)
産休もノー・サンキュー(つまんねえ)状態のM.I.A.が、自身のレーベルから送り出した第1弾。本編自体が話題の映画ではありますが、サントラ単体として聴いても興味深いブツに相違ないでしょう。ボリウッド映画音楽の大家だというAR・ラフマーンが全編を手掛け、彼とM.I.A.が絡んだオープニングから原色なビート世界が広がります。不思議な歪みが気持ち良い!
(出嶌)

COMMON
『Universal Mind Control』
 Getting Out Our Dreams/Geffen(2008)
独特の温かみと意識の高さで親しまれてきたコモンがハジけてみせた一枚。周りにカニエやファレルがいたらそりゃ影響も受けるでしょう。ただ、オールド・スクールなエレクトロやドラムンベースをやっても、持ち前のフィジカル性が行き届く範疇で無理なくまとめているあたりがヴェテランならでは。ブーティーなリミックスも格好良いです。
(出嶌)

STEVE AOKI
『Pilloface And His Airplane Chronicles』
 Thrive(2008)
スーパーモデル、デヴォン青木の実兄でありいろんなお金持ちセレブのパーティーでDJしてるスティーヴさんのミックスCD。って書くと、なんだかオシャレでスカしたDJをする人かなと思ったりもするんですが、しっかりした作りでキッド・シスターやアフィ、サントゴールドなんかもゲスト参加してるもんだからごめんなさい、って感じです。
(櫻井)

VARIOUS ARTISTS
『Top Ranking Santogold -A Diplo Dub』
 Mad Decent(2008)
ポストM.I.A.の筆頭としてスウィッチやディプロのプロデュースでアルバムをリリースしたサントゴールドさんが、ふたたびディプロとタッグを組んで作ったミックスCD。アルバム収録曲もたっぷり使ってるけど、ニューウェイヴとかレゲエとかもたっぷり混ぜ込んでいて、ほとんどディプロのルーツ開陳的な内容かも? 全34曲収録の力作です。
(櫻井)

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