こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年04月02日 12:00

更新: 2009年04月02日 13:26

ソース: 『bounce』 307号(2009/2/25)

文/出嶌 孝次


  昨年のマシーン・ドント・ケアでは相棒のシンデンと共に中核を担っていたモンテ・クリスタル伯爵ことハーヴ。その後にはシンデンのDJ来日や彼の素晴らしい〈Fabriclive〉ミックスのリリースもあったのですが、そんな状況にようやくハーヴも動いた! 長らく待たれていたミックスCD『Ghetto Bass: The Sound Of Herve』が2枚組のヴォリュームで登場です。ハーヴ自身によるN.A.S.A.“Money”のリミックスなど、本人やダブサイデッド仲間絡みのトラックを中心に、ブラカ・ソム・システマなんかの美味しいところもピックアップされた格好良い内容は、早くも今年のベスト・ミックス候補? シャア専用ザクをあしらったジャケは謎だけど……。

──オフィシャル初のミックスCDですね?

「オフィシャルでは初だね。実は去年〈Mixmag〉の9月号に付くミックスCDを出したんだけどね」

──トラック自体はけっこう親しまれてるんだけど、日本ではハーヴ個人のキャリアはそんなに知られてないんですよ。簡単に自己紹介してもらえる?

「俺の作品に関心を持ってくれてるのは嬉しいね。……で、俺は9歳の頃からドラムを始めてて、11歳でピアノを習いはじめたんだ。それからAtariとCubaseと中古のシンセを手に入れて、エレクトロニカとレイヴっぽい音を作り出したんだ。ロンドンに引っ越して、98年に友達とクリントというバンドを組んでEPを何枚か出したよ。ガイ・リッチー監督の映画〈スナッチ〉のテーマも作ったりね。で、俺はバンドよりも、もう少しエレクトロニックな音にフォーカスしたくて、2001年に自分でトゥモローっていうレーベルを始めたんだ。そこではトゥモロー・ピープルとIDNっていう名義で、よりプロパーなエレクトロ・レコードをリリースしていたよ。それで2005年頃にデイヴ(・テイラー=スウィッチ)と出会って、俺がいままで作ったトラックを聴かせたら凄く気に入ってくれて、ハーヴ名義でダブサイデッドにサインしたんだ……その後は、もう知ってるよね」

──はい。で、今回の〈Ghetto Bass〉っていうタイトルなんだけど、〈この音をオレはこう呼ぶ〉ってことかな。フィジェットっていう呼称に抵抗があるんですよね?

「正確に言えば、音というよりもミックスのスタイルだね。俺らから言わせてもらうと、フィジェットってのは古いアイデアをコピーしたトラックのことだから俺やスウィッチをそうは呼べないよ。俺たちは常に新しい音を採り入れているし、そういったジャンルで括られるのは好ましくない。今回のCDを聴いてもらえばわかると思うけど、俺のは常にオリジナルでユニークなベース・ヘヴィー・クラブ・ミュージックさ!」

──(……いや、だから)日本人アクトのリミックスもやってるけど、日本にはどんな印象を持ってる?

「俺は高所恐怖症と閉所恐怖症なんで、日本には行きたいけどまだ行ったことがないんだ。スシは大好きだよ! そういえば、最近シンデンが日本でツアーをやっただろ? 彼は凄く日本を気に入ったみたいで、〈マジで日本に住める!〉って言ってたな」

──シンデンといえば、彼の〈Fabriclive〉は聴いた?

「もちろん聴いたよ! まさに彼のプレイそのままって感じで最高だ! アイツはホントにクレイジー・シットだな(笑)」

──では、〈Ghetto Bass〉もクラブ・プレイの延長なの?

「意識はしてなかったけど、俺のクラブ・プレイのすべてと俺の作る音のすべてをここに表現したと言えばいいかな。名刺代わりみたいな感じだね。〈ハーヴのサウンドってどんなの?〉って訊かれたら、このCDを聴いてくれれば一発でわかると思うよ」

──この後は?

「夏ぐらいにドミノからカウント&シンデン名義のアルバムを出して、同時期にはマシーンズ・ドント・ケアのセカンド・アルバムも予定しているよ。時間があったら俺のアルバムも作りたいね」

▼関連盤を紹介。

インタビュー