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特集

DISCOGRAPHIC THE PRODIGY

プロディジーを知るための5枚

『Experience』
XL(1992)
ヒップホップに影響されてブレイクビーツを採り入れ、デス・テクノとかハードコア・テクノなんて呼ばれていた時代の産物ですな~。“Charly”“Everybody In The Place”といったヒットは地下のバカ騒ぎに光を当てた……何だか凄いことが起こっているゾってね。

『Music For The Jilted Generation』
XL(1994)
前作での快楽性を後退させ、ダークでハードな面を強調した2作目。ニルヴァーナをネタ使いした“Voodoo People”をはじめ、サウンド的な仕掛けも凝ったものになってくる。同族のT99やSL2がすぐ消えてしまったのに彼らは生き残った。そのカギは本作が握っている。

『The Fat Of The Land』
XL(1997)
デジタル・ロック全盛期ですか。爆発的なヒットで世界のお茶の間に浸透した3作目。“Firestarter”“Smack My Bitch Up”なんて日本のTVでも使われまくったし、攻撃性の象徴にキースの逆モヒカン! これでウケないはずがない。しかし、ジャケがなぜカニなのかはいまもって不明。

『Always Outnumbered, Never Outgunned』
XL(2004)
サウンド面を一手に担ってきたリアムが、フロント陣の代わりに多彩なゲストを迎えて完成させた作品。でも基本路線は同じで、女優のジュリエット・ルイスやトゥイスタ、リアム・ギャラガー、クール・キースといった猛者たちも結局はプロディジー世界に呑み込まれている。

『Their Law: The Singles 1990-2005』
XL(2005)
不評の“Baby's Got A Temper”を除くシングルを集めたベスト盤で、曲ごとのキャラ立ちが強烈なため、非常に濃い聴き心地……単純にこのテンションを一貫しているってトコに感服するわけですが。3枚組版にはペンデュラムやオーディオ・ブリーズのリミックス、新曲も収録。

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年03月26日 11:00

更新: 2009年03月26日 18:13

ソース: 『bounce』 307号(2009/2/25)

文/池田 謙司

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