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特集

DISCOGRAPHIC THE CURE

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年02月26日 11:00

更新: 2009年02月26日 16:27

ソース: 『bounce』 304号(2008/10/25)

文/柴田 かずえ

キュアーを知るための8枚

『Three Imaginary Boys』
Fiction(1979)
ポスト・パンク時代の真っ只中に発表されたデビュー作。粗削りな音質と隙間だらけのアレンジで重厚さには欠けるが、シンプルさゆえにロバートの卓越したメロディーセンスが堪能できる。70'sロックの終焉を予感させる小悪魔ちゃん的なポップ・アルバムだ。

『Faith』
Fiction(1981)
ダーク趣味が花開いたサード・アルバム。ロンドンに立ちこめる霧のように、陰鬱な空気が全体を覆い、ダークウェイヴ・サウンドが聴く者の精神をヒタヒタと蝕んでいく。派手さはないものの完成度の高いミニマリズムは秀逸で、モノクロームな音世界に酔わされる。

『Pornography』
Fiction(1982)
全英チャートで初のTOP10入りを果たした出世作。シンセサイザーの導入によりアヴァンギャルドな音世界はさらなる広がりを見せ、硬質なビートが身体を突き動かす。スネアレスのドラムがズンドコと鳴り響く狂気じみた“The Hanging Garden”など、ネクラな楽曲がズラリ!

『Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me』
Fiction(1987)
通算7枚目となる本作をキッカケに、ロバートはゴシック界のカリスマからポップ・アイコンへと様変わり。ダイナソーJrら多くのアーティストがカヴァーした大名曲“Just Like Heaven”をはじめ、躁と鬱を内包した楽曲が立ち並び、バンド史上もっとも多彩な一枚となった。

『Disintegration』
Fiction(1989)
キーボードの映えるオーケストレーションを基軸に、ロマンティシズムとメランコリーが押し出された作品で、映画のサントラのように統一された世界観を湛えている。刹那的なギターと悲哀感のあるヴォーカルが耽美なムードを創出し、最高傑作の誉れ高い一枚だ。

『Wish』
Fiction(1992)
全英1位/全米2位を記録した本作はメジャー感溢れるゴージャスな仕上がりとなり、深みのあるサイケデリアと心地良いポップネスが絶妙な匙加減でミックスされている。特に本作中でもっともハッピー・ヴァイブ溢れるヒット曲“Friday, I'm In Love”は、胸キュン度120%だ!

『Bloodflowers』
Fiction(2000)
完成後に解散宣言も飛び出すほど、持ち得る限りのパワーと情熱が注ぎ込まれた一枚。極度の美意識から生まれたイノセントかつピュアなサウンドは、〈ロバート・スミス〉という表題の荘厳な私小説のよう。ドラマティックな電子音と可憐な生音に魅了される。

『The Cure』
Geffen(2004)
スリップノットを見い出したラウド系の名プロデューサー、ロス・ロビンソンを迎えて制作。ライヴ録音ならではのダイナミズムと、ゴリッとしたメロディーに乗るロバートの歌声には鬼気迫るものがある。なかでも“Lost”は、ゴス界の帝王に相応しい硬質なロック・ナンバーだ。

OTHERDISCOGRAPHIC
ALBUM
『Boys Don't Cry』(1980)
『Seventeen Seconds』(1980)
『The Top』(1984)
『The Head On The Door』(1985)
『Wild Mood Swings』(1996)
『4:13 Dream』(2008)

LIVE ALBUM
『Concert:The Cure Live』 (1984)
『Entreat』(1991)
『Show』 (1993)

COMPILATION
『Greatest Hits』
『Galore -The Singles 1987-1997』
『Staring At The Sea』
『Join The Dots』
『Mixed Up』
『Integration』 ...and more

インタビュー