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特集

The Cure

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年02月26日 11:00

更新: 2009年02月26日 16:27

ソース: 『bounce』 304号(2008/10/25)

文/新谷 洋子


  ポップ・ミュージック史上もっとも自由で多様でエキセントリックな音楽が、ごく短期間に集中して生まれたポスト・パンク期の英国。この時期に始動したバンドの大半はすでに解散していて、再結成してもリヴァイヴァル・アクトと看做される例が多い。そんななか、デペッシュ・モードと並んでコンスタントにアルバムを発表し、ワールド・ツアーではアリーナ・クラスの会場を埋めるなど〈現役〉の活動を継続してきたのが、他ならぬキュアーだ。彼らも度重なるメンバー・チェンジを経てはいるのだが、とはいえ〈キュアー=ロバート・スミス〉と言い切れるほど、そのカリスマティックなフロントマン兼ソングライターこそがバンドの魂であり肉体。逆毛を立てた漆黒の髪+アイラインで縁取った目+真っ赤に塗りたくった唇という四半世紀変わらぬスタイル、そして模倣され尽くしている上ずり気味のヴォーカルで、現在に至るまで強烈な存在感を放ち続けている。メンバーのラインナップはどうあれ、彼が音楽をやめる日がくるまでキュアーは不滅だと思っていいだろう。

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