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カテゴリ : スペシャル

掲載: 2009年02月19日 18:00

更新: 2009年02月19日 18:59

文/澤田 大輔

  世界規模の活動スタンスと、現代音楽も視野に入れたレンジの広い作風を通して、常にエレクトロニック・ミュージックの可能性を追求し続けてきた半野喜弘。PROGRESSIVE FOrMから発表された2002年作『9 modules.+』など、先鋭的な電子音楽を聴かせる作品群がある一方で、2003年の『Lido』や2005年の『Angelus』といった作品では、ヴォーカリストをフィーチャーしたポピュラリティーのある音世界を提示。また、田中フミヤと共にダンス・ミュージック・レーベル=op.discを主宰し、AKIKO KIYAMAやDUBLEEなど、様々な邦人アーティストの作品を精力的にリリース。自身でもRADIQ名義で、フロア・オリエンテッドでありながら実験性の高いサウンドを披露している。

 そんな半野が映画音楽の分野でも目覚しい活躍を見せているのは、よく知られるところだろう。3月11日にリリースされるニュー・アルバム『24 City & Plastic City』は、ユー・リクウァイ監督作「プラスティック・シティー」と、ジャ・ジャンクー監督作「四川のうた」という2つの映画に書き下ろした楽曲をまとめた作品集。オーケストレーションとエレクトロニクスを自在に操り、重厚でエモーショナルなサウンドスケープを展開している。電子音楽に対する半野の最新モードが刻まれた一枚と言えるだろう。

▼半野喜弘の近作

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