ALL TRACKS AND GOOD FELLOWS Part.1
総勢40名近いゲスト陣が集結した『王道楽土』。MICROPHONE PAGERと歩みを共にしてきたヴェテラン勢から、次代を担う新進気鋭の面子までがずらりと出揃った本作は、さながら現行シーンの見取り図のよう。ここでは全収録曲と、各曲でフィーチャーされているラッパーたちを紹介します。*澤田
1.HEADLINE NEWS(INTRO)
2.改正開始08 feat. MURO/TWIGY/B.D.the BROBUS/D.O
かつてのライヴ音源がザッピングされ、やがてMICROPHONE PAGER再結成を伝える緊急ニュースが割って入るイントロダクション。そして流れ出すのは、彼らのアティテュードを世に知らしめた代表曲“改正開始”のニュー・ヴァージョン! NIPPSらとのユニット=TETRAD THE GANG OF FOURでの活動でも知られるB.D.the BROBUSと、雷出身にして練マザファッカーの筆頭ラッパー、D.Oを迎えて、新たなる日本語ラップの改正が高らかに宣言される。*澤田
3.王道楽土 feat.MURO/TWIGY
多数のラッパー陣を迎えた本作において唯一、MUROとTWIGYの2MCのみで構成されたナンバー。ソリッドなブレイクとウェッサイ・マナーのメロウネスを組み合わせたトラック上を泳ぐ、二人のライムとそのコンビネーションを心ゆくまで堪能できる。後半に飛び出すTWIGYのオリジナル過ぎる歌&コーラスにもご注目を。
*澤田
4.号外 feat. MURO/Q/漢/鎮座DOPENESS
走馬党クルーを率いるラッパ我リヤのQ、新宿代表=MSCの漢、そして若きフリースタイラー、鎮座DOPENESS。世代も活動フィールドも異なるこの3ラッパーを大胆にフィーチャリング。4者4様のスタイルで繰り広げられるマイクリレーには、嫌が応でも耳を持っていかれる。前曲に続いて、そこはかとなく香り立つウェッサイ仕様のサウンドが、心地よくも不穏な空気を醸し出す。*澤田
5.たまんねえ feat. TWIGY/The Legend$/RINO
渋谷~世田谷をレペゼンする妄走族のDENと565によるユニット=The Legend$に加えて、TWIGYと並び称される生粋のリリシスト、RINOを招聘。任侠映画を思わせるトラックとハーコーなマイクリレーが相乗効果を見せる、渋くも攻撃的な1曲。冒頭をTWIGYが務め、アウトロをRINOが締める美しきリレーは、そのまま次の曲でも展開される。*澤田
6.HEY! FELLOWS feat. MURO/TWIGY/雷
TWIGYにRINO、YOU THE ROCK★、G.K.MARYAN――日本語ラップのハードコア・サイドを体現してきたクルー=雷の主軸を担う4人が一同に会する圧巻のナンバー。90年代から今日までをサヴァイヴしてきた彼らの思いや、MICROPHONE PAGERと雷との関係性を詠み込んだリリックが興味深い。官能的にうねるベースをフィーチャーしたトラックにも骨抜きにされます。*澤田
7.Message feat. Mummy-D/BOY-KEN/E.G.G.MAN/ZEEBRA/UZI
シーンきってのヴェテランであるRHYMESTERのMummy-D、レゲエDJながら〈さんピンCAMP〉にも出演するなど、ヒップホップ勢との交流も深いBOY-KEN、SOUL SCREAMのリーダーでありソロでも目覚しい活躍を見せてきたE.G.G.MAN、そしてシーンの支柱たる存在感を放つZEEBRAと、彼の率いるUBGクルーのUZI。この豪華な5名がMICROPHONE PAGER復活を祝福するライムを聴かせるというエクスクルーシヴ・トラック! *澤田
8.CYPHER feat. SYZZZY SYZZZA
TWIGYの2008年作『Baby's Choice』にてフックアップされた16歳のラッパー、SYZZZY SYZZZAをここでは大フィーチャー。流麗なループを乗りこなし、TWIGY以上に長いヴァースを軽やかにラップし切る様が気持ちいい。また、サビでは、間もなくメジャー・デビューを果たすフィメールMC/シンガーのCOMA-CHIがバック・コーラスで参加。ささやくようなヴォーカルで、楽曲に色艶を与えている。*澤田
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