TREASURES
温故知新も何周目!?
リイシューも飽和状態?なんて言われて久しいですが、それでもまだまだお宝は埋もれていましたよね。ここではイマの音として楽しめたものを中心にご紹介です!
ARABIAN PRINCE 『Innovative Life: The Anthology 1984-1989』 Stones Throw
エレクトロ・イズ・バック! 別掲(こちら)のジェイムズ・パンツもリリースしたストーンズ・スロウの編纂で、NWAへの在籍歴もあるLAエレクトロ偉人のアンソロジーが登場。文字通りのイノヴェイターを知れ!
(出嶌)
BOB DYLAN 『Bootleg Series Vol.8: Tell Tale Signs Rare And Unreleased 1989-2006』 Columbia
89年からの20年に渡る期間に蓄積していた、未発表曲、別テイク、ライヴ音源などをギュウ詰めしたブートレグ・シリーズ第8弾。お蔵出しとは思えないクォリティーの高さに世界が仰天した。
(北爪)
CHAZ JANKEL 『My Occupation The Music Of Chaz Jankel』 Tirk
〈愛のコリーダ〉は大島渚でもクインシー・ジョーンズでもなく、ホントはこの人が作りました。近年のディスコ・ダブ界隈での再評価のおかげで登場したこの編集盤は2008年にこそ聴きたい内容でした。
(櫻井)
CHRISTIANE LEGRAND TRIO 『Nul Ne Sait』 Studio Corydails/ビクター
ミシェル・ルグランの実姉が89年に発表していた幻のトリオ作品で、かつては〈渋谷系〉文脈でも探されたジャズ・ヴォーカル名盤が新装リイシュー。郷愁を誘う美しいソプラノにただ打たれます。
(出嶌)
COLORED MUSIC 『COLORED MUSIC』 コロムビア/Solid
現在はUb-xで活動を共にする橋本一子と藤本敦夫が81年に残したフュージョン作が初CD化。YMO系列の復刻としても重要だけど、ソナー・コレクティヴのコンピ収録に端を発するコズミック的な座標軸でも楽しもう。
(出嶌)
DENNIS WILSON 『Pacific Ocean Blue -Legacy Edition』 Caribou/Epic
ビーチ・ボーイズいちのヤンチャ坊主だった亡きデニスの唯一のソロ作(77年)が、幻の未発表アルバム『Bamboo』の音源など激レア曲を加えた2枚組で奇跡の再発! 男気と哀愁に満ちた歌唱に涙々だった。
(北爪)
DIANA ROSS 『Everything Is Everything: Expanded Edition』 Motown/Hip-O Select
モータウン最強の歌姫による2作目に、“I'm Still Waiting”の90年代リミックスなどを追加。本編は、前半が60'sソウル路線、後半がポップス路線で、ビヨンセの新作もこれに倣った……わけはないか。
(林)
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