COMPILATION
現在進行形の寄せ集め
〈朝ヒット〉のようにテーマ立て次第でさまざまなコンピがヒットするという流れはずっと続いていますが、ここではそれと関係なく〈高品質な寄せ集め〉を並べました。
『Da.Me.Records Since 2004... 4th Anniversary』 Da.Me.Records
ダメレコが4周年を機に発表した、初期の貴重音源や新曲も含むコンピ。メジャー進出したKEN THE 390やTARO SOUL、COMA-CHIら現シーンの中核が名を連ねることで、新人登竜門的な存在感も改めて印象付けた。
(稲村)
『極東最前線2』 裸足の音楽社/バップ
eastern youthの主催イヴェント名を冠したコンピの第2弾。過去に参加したアクトの新曲を中心とした2枚組で、ゆらゆら帝国や小谷美沙子らジャンルもマナーも異なる多士済々の尖った楽曲群が、白熱する〈極東の最前線〉を浮き彫りにする。
(鬼頭)
『MOTIVATION 7 Compiled by DJ TOWA TEI』 hug Columbia
前作でムードマンのDJミックスという最高の手を打った、テイ・トウワの人気コンピ最新弾。話題は太田莉菜を登用の新曲なれど、マシュー・ディア、シンデンを選曲している点が最大のキモにしてテイ師の真骨頂!
(石田)
『ムシカ・イノセンテ Selected By 渡辺俊美』 ビーンズ
アルバムも出たTOKYO NO.1 SOUL SETの俊美によるバルセロナ音楽選。チェブ・バロウスキやマカコら著名組からよく知らん人まで、レベルやポリティカルという言葉で飾る前に、単に格好良い〈出会い系〉の一枚でした。
(出嶌)
『P・K・P・K』 徳間ジャパン
いわゆる今様のテクノ・ポップを看板に見せかけておいて、チップ・チューンやら海外のエモトロニカやらもいろいろ引っくるめてラッピングしたガーリー&オタクな楽しい好企画。それ以前に〈アキシブ系〉として騒がれたムードの総ざらい的な感じ?
(出嶌)
『WIRE 08 COMPILATION』 キューン
純正テクノ集会〈WIRE〉が10周年を迎えた2008年。この記念コンピも電気グルーヴにDISCO TWINSなど直系の面々から、目玉アクトだったリカルド・ヴィラロボスにフミヤ兄さんらを揃えて最新テクノ事情も踏まえた支柱盤となっていた。
(石田)
『You Don't Know: Ninja Cuts』 Ninja Tune
サブ・レーベルも含めて次々と新しい音を身に纏い、ひとつの場所に留まることなく精力的な活動で賑わせてくれたニンジャ・チューンの2008年。変幻自在な彼らの今昔を捉えるのに恰好のサンプルとなったのがこのコンピでした。
(青木)
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