ディスコスコグラフィック [ 電気クンビアが来たぞ! ](2)
CHANCHA VIA CIRCUITO 『Rodante』 ZZK(2008)
ZZKのコンピでもド頭を飾っていた、ブエノスアイレス・シーンを代表するユニット。果てしなくぶっといビートとダビーでドープなエフェクト、そしてメランコリックなメロディーが作り出すスロウ・ダンサーは中毒性バツグン。間違いなく2008年度ナチュラル・トリップ一等賞です。
(小松)
FAUNA 『La Manita De Fauna』 ZZK(2008)
エル・レモロンとのコラボレーションでも知られる、レーベルきっての異色ラッパー2人組。クンビアをベースにレゲトン~ダンスホール~ジャングルなどを独自解釈した下品なリズムの上で、重厚感のあるラガ・ラップを炸裂させている。グライム好きにもぜひ!
(小松)
VARIOUS ARTISTS 『ZZK Sound Vol. 1 Cumbia Digital』 ZZK(2008)
〈電気クンビアってナニ?〉ていう人は、まずこれを聴けばいい。ZZK周辺のおもしろアーティストが集結したレーベル・ショウケース。このページに登場するチャンチャヴィアやエル・レモロン、ファウナの他にも、アルバム・デビュー前の若手がスットコスットコピッピッな弛みまくりの楽曲を披露。
(小松)
DICK EL DEMASIADO 『Sin Pues Nada』 Tomenota(2008)
下のデビュー作に比べてアヴァンギャル度をアップさせたこの2作目は、ブッ壊れ寸止めのモンドでストレンジでダビーなサウンドが満載。頭のネジが外れたかのような狂気と毒気、何より絶妙のポップセンスはエイフェックス・ツインばり!? 聴けば聴くほど謎だ。
(小松)
EL REMOLON 『Pibe Cosmo』 ZZK(2008)
ディプロも嫉妬しているであろう電子クンビア界の鬼才による、大傑作のファースト・アルバム。粘り気のあるビート、アナログ・シンセのビープ音やノイズを身に纏い、南米から宇宙へと向かう! ドリーミーなダウンテンポ調のナンバーなど、突如表れる美曲にクールな横顔も!
(小松)
MONARETA 『Picotero』 Nacional(2008)
コロンビアの首都ボゴタ生まれ、現在はブルックリンを拠点に活動している2人組。本作はクンビアやレゲエといった土着音楽を、グルーヴィーにセンス良くエレクトリック化した一枚です。純南米産とは一味違う、洗練された妖しげでフロアライクなトロピカル曲が満載。
(小松)
DICK EL DEMASIADO 『No Nos Dejamos Afeitar』 Tomenota(2007)
セニョール・ココナッツ〈Coconuts FM〉にも登場するこのオランダ人の初作は、スカスカな南米ブレイクスにゆるゆるな歌(?)が乗ったイイ湯加減の迷品。ガキ声のコラージュもどうしようもない。南国アシッド漬けのビズ・マーキーと形容しよう!
(小松)
VARIOUS ARTISTS 『Arriba La Cumbia!』 Crammed(2008)
コノノNO.1で知られるクラムド発のコンピ。ベースメント・ジャックスの書き下ろし曲“Shake Up”やレゲトン界隈で活躍するケール13の“Cumbia De Los Aburridos”など電気クンビアの多様性を楽しめるパーティー・チューンがズラリ!
(小松)
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