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カテゴリ : スペシャル

掲載: 2008年12月25日 10:00

更新: 2008年12月25日 17:50

ソース: 『bounce』 306号(2008/12/25)

文/bounce編集部

SEUN KUTI + FELA'S EGYPT 80 『Many Things』 Tot Ou Trad 
スティル・ミュージック発となる前年の“Think Africa”を経て、故フェラ・クティの末子がついにお目見えしたのは大きなトピックだった。世界各地で多民族によるアフロビートが盛り上がる昨今の状勢に本家が届けた、兄フェミの新作と並ぶ模範回答だ。
(出嶌)

GILBERTO GIL 『Banda Larga Cordel』 Warner Brazil 
ブラジル文化大臣としても多忙のなか、現代社会をコミカルに歌った11年ぶりのオリジナル作。彼特有のサンバやレゲエなどのオーセンティックなサウンドを下地に、かつての人気曲“Samba De Los Angeles”も再録するなど充実の内容で往年のファンも唸らせた。
(渡辺)

ALEJANDRO FRANOV 『Aixa』 NATURE BLISS 
アルゼンチン音響派の最重要人物にして、オリジナリティーの塊である〈音の妖精〉による本作。これまでの〈無国籍〉という形容すら無効化する、〈どこの星の音楽?〉という奇妙奇天烈ながら新たに発見された美しき結晶のようなサウンドの響き方が、とにかく心地良すぎ。
(ジョビン)

NUBLA Una Maleta 『Y Un Perro』 EMI Spain 
バルセロナの地下ミクスチャー・シーンからの登場。だが遊び心溢れるエレクトロニカ~ダウンテンポ的サウンドの上に、アンニュイな囁きヴォーカルによるフレンチやブラジリアンの上品さが薫るメロディーが乗るという、当地の新展開が感じられる注目作となった。
(ジョビン)

CEREBRO ELETRONICO 『Pareco Moderno』 Tratore 
サンパウロ発の新進バンドによる本作は、60年代ブラジルのトロピカリズモと90年代英米の先鋭的なロック、そして2000年代のエレクトロニカがサウンド面でもアティテュードとしても〈オルタナティヴ〉という本質で共通することを見事に体現してみせた。
(ジョビン)

JUANA MOLINA 『Un Dia』 Domino 
近年の傾向であった温かい歌世界を継続しつつも多重録音で音響へのこだわりを明示し、さらに繊細で緊張感のある一音一音を構築したアルゼンチンの才女。南米からは2008年も多くの音響派の佳作がリリースされたが、圧倒的な存在感で他とは一線を画す内容であった。
(渡辺)

KEZIAH JONES 『Nigerian Wood』 Because 
ブルーファンクの王がデトロイトの才人カリーム・リギンスらとジョイントし、マーヴィン・ゲイやオシュンラデに近いスタイルを披露した心地良い野心作。ボブ・パワーがミックスしたアフリカン・ネオ・ソウルな内容に、復活間近なディアンジェロも絶対に嫉妬したはず!?
(出嶌)

HOURIA AICHI & L'HIJAZ CAR 『Cavaliers De I'Aures』 Accord Croise 
昨今注目の集まる世界の秘境音楽区域=マグレブ。当地の音にどっぷりハマるファンへ強烈なインパクトを与えた2008年の大本命盤がコレだ。中年一歩手前の女が回す壮絶なコブシと凄腕の管楽器&リズム隊が生み出す奇跡のグルーヴは唯一無二!
(渡辺)

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