LOUD & HEAVY(2)
METALLICA 『Death Magnetic』 Vertigo/Mercury
86年作『Master Of Puppets』前後の練り上げられたスラッシュ・メタルと90年代以降のラフでヘヴィーなサウンドが完璧に合致した快心作。ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインら台頭する新世代メタル・バンドに向けて、王者の貫禄を見せつけてくれた。
(粟野)
AC/DC 『Black Ice』 Epic
およそ8年ぶりに発表された作品であろうとも、メンバーの年齢が50~60代になろうとも、徹頭徹尾シンプル&ソリッドなロックンロールは30年前のデビュー当時から微塵も変わっていない。むしろここ数作のなかではいちばんの完成度を誇り、往年のファンはおろか若いリスナーも狂喜させた。
(粟野)
FUCKED UP 『The Chemistry Of Common Life』 Matador
フルートやオルガンも取り入れた実験精神溢れる音作りで話題を呼んだカナダのハードコア集団。NME誌が選出した〈未来の音楽シーンを担う先鋭50人〉で上位にノミネートされ、北米シーンのみならず、UKの音楽関係者の間でも大きな注目を集めた。
(粟野)
QUEENADREENA 『Djin』 Queenad-reena/Cooking Vinyl
元祖ゴス・クイーンのケイティー・ジェーン・ガーサイド率いる4人組は、2008年に本作ともう一枚アルバムを発表。そして待望の初来日(&再来日)も果たし、デイジー・チェインソー時代からのファンだけでなく、ゴシック少女からも熱烈な歓迎を受けた。
(粟野)
GUNS N' ROSES 『Chinese Democracy』 Geffen
リリース宣言から15年。誰もが諦めかけていたアルバムが、本当に世に出てしまい、巷は大騒ぎ! 実質的にはアクセル・ローズのソロ・プロジェクトだが、野心と狂気を孕んだスリリングなサウンドは、まぎれもなく〈2000年代のガンズ・アンド・ローゼズ〉だった。
(粟野)
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