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メタルの大御所たちがシーンを圧倒!

ガンズ・アンド・ローゼズによるまさかの新作発表をはじめ、メタリカ、エクストリーム、モトリー・クルーなど振り返れば大物メタル・バンドの復活作が完全勝利を収めた一年だった。一方、多様化を続けるエモ/パンク・シーンではフォール・アウト・ボーイに続けとばかりにアーバン化を図るバンドが続出したり、パニック・アット・ザ・ディスコが60'sのサイケ・ロックに接近するなど、意欲的な作品が目立った印象を受ける。
(粟野)

PANIC AT THE DISCO 『Pretty. Odd.』 Fueled By Ramen/Atlantic
〈ダンス・エモ〉が引き続き盛り上がりを見せるなか、そのパイオニアは2作目にして早々と路線変更。2008年版『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』とでも言うべきサイケな世界観を描き出し、完全に〈脱エモ〉を図って話題となった。
(粟野)

FOREVER THE SICKEST KIDS 『Underdog Alma Mater』 Universal
〈ポスト・フォール・アウト・ボーイ〉の触れ込みは伊達じゃなかった! 本年度エモ/パンク界隈の新人としてはもっともブレイクした彼ら。ノリやすく歌いやすい超キャッチーなメロとコーラスで、〈サマソニ〉でも大いに踊らせてくれました。
(粟野)

MANAFEST 『Citizens Activ』 Bec 
リンキン・パーク以降ではかなり珍しい〈ラップmeetsヘヴィー・ロック〉スタイルの成功者は、この3作目でもハイブリッド・サウンドを武器に問答無用でキッズの心を鷲掴み! 後続のハリウッド・アンデッドらと共にミクスチャーの波を呼び戻そうと奮闘した。
(粟野)

DRAGONFORCE 『Ultra Beatdown』 Spinefarm 
現行メロスピ・メタル・シーンをリードするバンドの、ハードコア度もヘヴィー・ロック度も皆無な4作目。10年前だったら確実に切り捨てられていただろうこの手の純血サウンドがUSでも人気を得たという事実は、メタル完全復権を象徴していたようにも取れる。
(粟野)

SLIPKNOT 『All Hope Is Gone』 Roadrunner 
激烈なグラインドコアもメロディーの立ったモダン・ロックもすべて呑み込んだ、キャリアの集大成と言える傑作。全米はもちろん、日本の洋楽チャートでも1位を獲得し、マスクを被った9人が現在のメタル/ヘヴィー・ロック・シーンの〈顔〉であること強く印象付けた。
(粟野)

JACK'S MANNEQUIN 『The Glass Passenger』 Sire
〈ピアノ・エモ〉の先駆者による2作目。リーダーの白血病という苦難を乗り越えての感動作だが、ここに収められた珠玉の楽曲を病気の賜物のように言うのは彼に対しても音楽に対しても失礼だろう。ただ純粋に、2008年最高のメロディーが聴ける作品と評価したい。
(粟野)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2008年12月25日 10:00

更新: 2008年12月25日 17:50

ソース: 『bounce』 306号(2008/12/25)

文/bounce編集部

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