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もはや混ぜることはあたりまえ!

前年に引き続き好調だったのがダンス・ロック勢。クラブ・ミュージックとロックの融合が浸透していくなかで、B-52'sやポール・ライダー(ハッピー・マンデーズ)ら80年代に一時代を築いた先達が続々と復帰したことは2008年っぽいトピックかも。また、ポップであることを厭わず、必要以上にDIY精神を誇示しないバンドが増えたこともあってか、マーク・ロンソンやポール・エプワース他、いつになくリスナーの視線がプロデューサーに向けられた一年であった。
(白神)

HOT CHIP 『Made In The Dark』 EMI UK 
前作『The Warning』で大ブレイクを果たしたUK出身の5人組が打ち立てた、ダンス・ロックの新たな金字塔。柔らかな電子音で奏でる珠玉のスロウ・バラードをはじめ、ビートの早さだけでは勝負しない余裕ぶりに、またしても多くのバンドは置いてけぼりを喰らった。
(白神)

VAMPIRE WEEKEND 『Vampire Weekend』 XL 
アフロビートとインディー・ポップを融合させたデビュー作。〈トーキング・ヘッズとクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーがコンニチハ〉なゴッタ煮具合はいかにもNY産らしく、彼らを起点にラ・ラ・ライオットら同地の音楽シーンに注目が集まることとなった。
(白神)

DOES IT OFFEND YOU, YEAH? 『You Have No Idea What You're Getting』 Yourself Into Virgin 
80's風味のパーティー・エレクトロ・ミュージック×凶暴なパンク・サウンドで〈ポスト・プロディジー〉の座を狙った(?)デビュー作。〈サマソニ〉でのアグレッシヴなステージもデンジャラスだったゼ!
(白神)

MARK STEWART 『Edit』 Freaks R Us 
ポーティスヘッドやトリッキーの新作発表など、何かとブリストル界隈が騒がしかった一年。そんななか最大のトピックとなったのは、元ポップ・グループのリーダーが13年ぶりに本作を投下したことだ。凶悪ロック×ダブの応酬に、元祖ハイブリッド・ロッカーのプライドを見た。
(白神)

CUT COPY 『In Ghost Colours』 Modular 
2008年も引き続き絶好調だったモデュラー勢においても、カット・コピーは破格の進化を遂げたバンドのひとつ。果てしなく美しいメロディーと煌めくエレクトリック・サウンドで絶賛された彼らを、〈現代のニュー・オーダー〉と呼んでも差し支えないだろう。
(白神)

COLDPLAY 『Viva La Vida Or Death And All His Friends』 Parlophone 
3年ぶりとなる本作で世界36か国のチャートを制した彼ら。シンフォニックなギターやクリアな歌声に、どれだけの人が涙を流したことか。解散説が囁かれるなか、来秋にはジェイ・Zとツアーを行うらしく、まだまだ伝説は止まらなそうだ。
(白神)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2008年12月25日 10:00

更新: 2008年12月25日 17:50

ソース: 『bounce』 306号(2008/12/25)

文/bounce編集部

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