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UK勢の猛攻が目立った!

2007年までのハッチャケぶりは陰を潜め、オーソドックスな王道路線へと回帰した同シーン。代わりにやたら元気だったのがUK周辺の女性シンガーで、ここ数年なかったほどUSへの進出/成功を果たした。一方のUS勢は、マイリーらのアイドル・ロックが人気を呼んだほか、ピンクもポップ・カントリー調の楽曲を披露するなどして応戦。そんななか、過激だった前作から全方位ポップへとシフトしたブリトニーのバランス感覚が、2009年の指標となりそうな気配だ。
(村上)

JORDIN SPARKS 『Jordin Sparks』 19/Jive 
クリス・ブラウンとのデュエット曲“No Air”をはじめ、ヒットを連発した彼女。デビュー作での爽やかな歌声は、初期ブランディを思わせる好感度だ。〈アメリカン・アイドル〉出身組ではケリー・クラークソンに次ぐ成功を収めたものの、まだ18歳。末長い活躍が期待できそう!
(村上)

LEONA LEWIS 『Spirit』 Syco/Sony BMG UK 
マライアの再来……つまり正統派だった頃のミミを彷彿とさせる歌唱力で世界を席巻したレオナ。US進出組のUK女性シンガーにおいても、ひときわ成功を収めて〈20年に一度の奇跡〉を証明した。個人的には、もうちょっと隙があったらオモシロそう。完熟期が待ち遠しいかも♪
(村上)

YELLE 『Pop-Up』 Source Etc 
エレクトロ先進国のフランスから登場した現代版リオ? だが、先進的エレクトロというよりも、レトロなアナログ感を持っているあたりが、スウェーデンのロビンと被っているところでも。舌足らずなフランス語がガーリーでインパクト大。クラブ・シーンでもチアフルなヴァイブを振り撒いた。
(村上)

MADONNA 『Hard Candy』 Reprise 
ティンバランドやファレルと合体して久々に米R&B路線へと復帰した女王様。メインストリームとの軌道修正をここで図っておいて、次はいったいどこへと向かうのか? 旦那を含めてUKライフを一掃整理、NY移住計画の下準備が本作だったとは、夢にも思いませんでしたっけ。
(村上)

ASHLEE SIMPSON 『Bitter Sweet World』 Geffen 
ティーン・アイドルからの脱皮をどう図るか?という難しい時期に、まとめて妊娠・結婚・出産をやってのけたラッキーな彼女。今後のシンガーとしての肥やしになるはず。ゴシップ誌の餌食になることの多かった姉のシンプソンより、好感度も数段アップした。
(村上)

MILEY CYRUS 『Breakout』 Hollywood 
喋り方がオバチャンぽい? 声がしゃがれてる? まあまあまあ……日本のアイドル像とは多少ズレはあるものの、この陽気で健康的オーラはさすが全米No.1。ジョナス兄弟と同じく、安全度の高いポップ・ロックで席巻した16歳。ブリ級に化けるかは、とりあえず保留ってことで。
(村上)

NEW KIDS ON THE BLOCK 『The Block』 Interscope 
キッズじゃねえだろ!というツッコミは置いといて、14年ぶりの再結成作では、カッケーおっさんぶりで圧倒。ニーヨやエイコン、プッシーキャット・ドールズ、レディ・ガガなど、旬の幸と合体できる余裕は、それこそ年の功? 美声と腹筋で魅せてくれました。
(村上)

THE PUSSYCAT DOLLS 『Doll Domination』 Interscope 
ニコールのソロ脱線のおかげで、意外にも早く戻ってきたオネエ様方。ちょっぴりメロウな側面を見せつつ、やっぱりキモは迫力の激アゲ&エロ・ヴァイブ。バラ売りしたいって思惑があるのもわかるけど、当分はひとつ束売りで共同生活をお願いしたいっす。
(村上)

LADY GAGA 『The Fame』 Cherrytree/Streanline/KonLive/Geffen 
久々に登場した女体に閉じ込められたゲイ男性=マドンナ総本山。自己プロデュース力に長けたパフォーマーとしてもユニークだけど、曲も書ければ、歌唱力もある才女さん。歌い方がアギレラ譲りだが、逆にアギもルックスをパクリ返したのでお互い様。
(村上)

P!NK 『Funhouse』 LaFace 
離婚をネタにガッハッハと笑い飛ばす豪快さは、この人ならでは。でも、ちょっぴりメロウな傾向に流れがちになったのは、妙齢に差し掛かっているから? ただし、そんじょそこらの女性と違って、あくまで中身は角刈り野郎っす……いっそのことカミングアウトでもしてくれたほうが納得かも?
(村上)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2008年12月25日 10:00

更新: 2008年12月25日 17:50

ソース: 『bounce』 306号(2008/12/25)

文/bounce編集部

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