こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2008年12月25日 10:00

更新: 2008年12月25日 17:50

ソース: 『bounce』 306号(2008/12/25)

文/bounce編集部

境界線がなくなりつつあるシーン

フィジェットの台頭も、お洒落ハウスの浸透もすべて去年からの流れと地続きで、特別に新しい流れはなかった。しかし〈フランソワKがイビザでレディオ・スレイヴ“Grindhouse”のダブファイア・リミックスをヘヴィー・プレイ〉という、5年前なら嘘のような話に象徴されるように、アンダーグラウンド/メジャーという構図が本格的に古いものになったのは特徴かも。一方では90年代テクノ黄金期の復刻も進み、それとリンクしてまたまたアシッド復活の兆しも……。
(石田)

LUKE SOLOMON 『The Difference Engine』 Rekids 
10年以上に渡るキャリアを持ちながらこれが初のオリジナル・アルバムとなったルーク・ソロモン。シカゴを通過した変態ディープ・ハウスで、深く作り込まれたグルーヴに舌鼓が打てる逸品でありました。好き者には鉄板のレーベル、レキッズからというのもミソ。
(池田)

CLARK 『Turning Dragon』 Warp 
完全に覚醒したキレまくりのサウンドに卒倒させられました。クラーク史上最高にアグレッシヴなプロダクションが採用され、エイフェックス・ツインとLFOを融合させたような激しさを持ちながら、それが破綻することなくダンサブルに保たれている点は……やっぱ天才!
(池田)

DISKJOKKE 『Staying In』 Smalltown Supersound 
リンドストロム&プリンス・トーマス周辺がブームとなった時よりは落ち着いた感もある北欧ディスコ・ダブ界隈。しかし人懐っこい音色&メロディー、テック・ハウスともリンクするタイトな4つ打ちにフォーカスした今作など、おもしろさのレヴェルは高いまま。
(石田)


JUSTUS KOHNCKE 『Safe And Sound』 Kompakt 
現代のドイツらしいテクノを体現する人気レーベル=コンパクト。元ワールプール・プロダクションによる今作は、まさにコンパクトを代表するような、メロディアスでネオ・バレアリック、柔らかなんだけど歯触りシャキッとしたテック・ハウス。
(石田)

THEO PARRISH 『Sound Sculptures Vol. 1』 Sound Signature 
2008年もデトロイト勢は安定したリリースと人気を保っていたが、この巨人の一発はやはり大きかった。アルバム全体から放たれる無限に広がるコズミックなブラック・ワールドは、過去を総括し、かつ未来を見据えている。この力強い音塊には平伏すしかない。
(池田)

LOCO DICE 『7 Dum』 Desolat 
ヨーロッパではリッチー・ホウティン~ヴィラロボス級の大物ながら日本では未知の強豪だったロコ・ダイスが、手法、スタイル、音像すべてにおいてクリック・ミニマルの最新型を体現した初のアルバム! 彼の運営するレーベルもダブファイア“Ribcage”の特大ヒットで大注目を集めた。
(石田)

ELLEN ALLIEN 『Sool』 Bpitch Control 
前年にモードセレクターが大ブレイクして再注目されたビッチ・コントロールから、2008年は女帝が新作をリリース。現行シーンの流れを踏まえつつ、柔らかな質感でアッパーでもフラットでもなく、でもパーソナルな雰囲気も備えたフロア仕様……という最新ミニマルを聴かせた。
(石田)

MINILOGUE 『Animals』 Cocoon 
大御所から新鋭まで、各方面からのクリック参入は前年同様に盛んだった。これは多ジャンル交流の架け橋であるコクーンに登場したサイケ・トランスの人気ユニット、ソン・カイトの作品。トライバルやアシッド要素込みのクリック盤と、幽玄チルアウト盤の2枚組という最高の仕上がりに。
(石田)

記事ナビ

インタビュー