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ELECTRO SHOOOOOOOOCK!!!な3枚(山口一郎/サカナクション編)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2008年12月25日 18:00

更新: 2008年12月25日 19:13

文/土田 真弓

VARIOUS ARTISTS 『hub solo & collabo 2004-2005』 op.disc(2005)

「どうしてもテクノ色が強くなっちゃうんですけど……エレクトロ=電子音楽っていう解釈をすれば、僕がすごくいいなーって思うのは、半野善弘さんと田中フミヤさんのレーベル、op.discのコンピレーション・アルバムですね。2枚組なんですけど、実験的でおもしろい。音にアート性が伴っていて、絵画を見るように音楽を聴けるっていうか、音のなかにストーリーがあってビックリしたんですよね。僕、エレクトロニカから受ける印象って、インテリジェンスなんです。これは、そんな知性をすごく感じるアルバムかなって思います。なかでも僕は、青木孝允さんにすごく影響を受けてるので、この作品は外せないですね」。

ALL OF THE WORLD 『the dance we do』 THANKS GIVING(2005)

「このアルバムは、すごく好きでいつも聴いてます。鳴ってるのは、生(楽器)+電子音が一個だけなんですよ。生の空気感がふわっと存在してて、その前に張り付くように、キレッキレのクリック・ハウス的なチカチカした音が入ってくる感じ。そこに僕はインテリジェンスを感じるし、日本の音楽の一歩先どころか、もう見えないぐらいめちゃめちゃ先に行ってる感じがして、可能性を感じました。サカナクションも、生+電子音じゃないですか? その距離感って調整がすごく難しいんですけど、この作品はひとつの基準になってるというか、参考になってますね」。

WE IN MUSIC 『Opening』 EMI Music Japan(2002)


「これはフレンチ・ハウスなんですが、初めて聴いたとき大爆笑しました(笑)。アニメの主題歌みたいなジャケットで、プロモ・クリップも超ダサイんですけど、音楽はめちゃめちゃカッコイイんですよね。ミックスがすごくおもしろいんです。ひとつひとつの音の距離感だったり、キックの音の作り方だったりとか――僕、音楽はまずそこを聴くんですけど、フランスのアーティストはすごく芸術的で、きれいなんです。フェニックスとかタヒチ80とか、ロックの人たちにもそういう雰囲気があって、ミックスに対する概念がほかの国のアーティストと違う気がします。一時期は、フレンチ・テクノやフレンチ・ハウスばっかり聴いて、研究してました(笑)」。


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