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DEXPISTOLS & ROC TRAX CREW(2)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2008年12月25日 18:00

更新: 2008年12月25日 19:13

文/土屋 恵介

「世界が東京をパリやオーストラリアと同じように見てくれれば」(DJ DARUMA) 「シーンが国内チャートで評価されるよう何らかの形で貢献したい」(DJ MAAR)

  本作は、ROC TRAXのメンバーだけでなく、フィーチャリングでVERBAL(m-flo)、注目の女性エレクトロDJのMADEMOISELLE YULIA、BIG-OことOSUMI(シャカゾンビ、SWAGGER、PHENOMENON主宰)、DABO、フランスのテキ・ラテックスなど、まさしくジャンルも国境もボーダーレスなメンツが参加している。

 「フィーチャリングのメンバーも、パーティーとかで繋がった人たちばかり。特に今回のアルバムでは、OSUMIくんのおかげってところが大きくて。“MIDNIGHT SEVENSTARS”は、最初ラップを入れるつもりはなかったけど、トラックを聴いたOSUMIくんが気に入ってくれて〈7人集めて来週スタジオ入るから〉って。凄くカッコいい曲になりましたね。それに、テキ・ラテックスに連絡してくれたのもOSUMIくんなんです」(DJ DARUMA)。

 「テキも、“MIDNIGHT SEVENSTARS”のラッパーも、ちゃんと僕らの意志が伝わる人たち。YULIAちゃんは、歌は初心者だけど、僕らのやりたいことは分かってくれるし。ミックスをやってくれたD.O.I.さんもヒップホップのイメージが強いけど、エレクトロも含め本当に色々な音楽を聴いてるんですよ。そういう繋がりが1つの形にできたかなって」(DJ MAAR)。

  まさに『LESSON.05 “SATURDAYS”』は、彼らの週末のパーティーが目に浮かぶような、エレクトロ、フィジェット・ハウス、ボルティモア・ブレイクスなど、世界同時進行のフレッシュで活きのいいサウンドが存分に詰まった作品である。

 「全曲オリジナルのアルバムが、やっとできたなって。DJはみんなプロフェッショナルにできるけど、正直、作品作りは大変でしたね。ROC TRAXも集まって3年経つし、いま、やっと始まったなって感覚です。あと、海外の友だちがフラットに入ってるのもいいなって。世界が東京を、パリ勢やオーストラリア勢とかと同じように見てくれればいいなと思ってます」(DJ DARUMA)。

  「ほんと、僕らの名刺代わりですね。一晩のDJのなかで絶対かけるトラックができたのはすっごく大きい。このアルバムを聴いて、若い子が自分でもトラックを作れるぞって思ってもらえたらうれしいですね。そういう若い子のサポートもしたいし、そういうキッズが海外のフェスのヘッドライナーになってくれたらって思いも僕らにはあるんです。もちろん、自分たちがそうなれたらラッキーだけど。あと、このシーンが国内チャートでちゃんと評価をされるように、何らかの形で貢献できたらなとも思ってるんです。やっとその一歩目にたどり着いたかなって」(DJ MAAR)。

 日本各地で狼煙が上がっているエレクトロ・シーンのなかで、ようやく一歩を踏み出した彼ら。最後に、シーンのこれからを占ってもらうと……。

 「エレクトロがガッと来たときって、ちょうどMySpaceの出始めの頃で、世界中のアーティストとダイレクトにやり取りができて、メチャおもしろかったんです。そういうことが世界中でも起きていて、東京もフラットに乗っかったと思うんです。世界のエレクトロ・ムーヴメントはMySpaceとともにあったのかなと思ってますね。いま、エレクトロはちょっと一段落してきたけど、アーティストみんなが、次のことを探り始めてて逆におもしろいんですよ。DJのアプローチも変わってきてるし。地方でも、いままではエド・バンガー、クルッカーズ一色って感じだったけど、いい意味で自分勝手になってきてる。新しい刺激もあるし、エレクトロ後のが膨らんでるのを実感しますね」(DJ DARUMA)。

 「エレクトロ・シーンって、いまも1つに定まってない感じはするけど、その方がおもしろい。変幻自在、柔軟な感じがいまの時代って気がしますね。今後は、日本の地方から凄くカッコいいDJやトラックメイカーが表立って出てくるんじゃないかな。それにいままでは、日本から海外へって言われてたけど、そこは全然フラットだし。そういう広がり方で、さらにシーンが動いてくんじゃないかな。だから楽しみですね」(DJ MAAR)。

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