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特集

DISC GUIDE(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2008年12月04日 12:00

更新: 2008年12月04日 18:42

ソース: 『bounce』 305号(2008/11/25)

文/出嶌 孝次

元気ロケッツ 『元気ロケッツ I Heavenly Star』 avex trax(2008)
オートチューン加工したヴォコーダー・ヴォイスといえば、このプロジェクトがまず思い浮かぶ人も多いはず。声優の宮原永海による透明感のあるヴォイシングをドライヴ感のあるビートと一体化させた作りはまさにヘヴンリーそのもの。極楽。

HELLOGOODBYE 『Zombies! Aliens! Vampires! Dinosaurs!』 Drive-Thru(2006)
本国USで言うところの、エモトロニカの筆頭格。代表曲の“Here(In Your Arms)”をはじめ、チープなエレポップ・サウンドに甘酸っぱい胸キュン風味を付加するオートチューン・ヴォーカルがたまらない泣き笑いエモ・サウンド!

DOES IT OFFEND YOU, YEAH? 『You Have No Idea What You're Getting Yourself Into』 Virgin(2008)
〈ネクスト・ジャスティス〉とも呼ばれるレディング出身のバンドで、ヒット・ナンバーの“We Are Rockstars”を頂点にチープかつ爽快なバキバキのパーティー・サウンドを披露。声の加工具合もハイセンス!

THE SECRET HANDSHAKE 『One Full Year』 Triple Crown(2007)
〈エモ界のダフト・パンク〉などと直球の形容もされているが、まさにそんな感じで聴いてほしいメロディアスなエモトロニカ。ナーディーな青春ヴァイブとウーリッツァーの響きがヘンテコな声色にしっくり絡んでいます。

REDISCOVER 『Call Me When You Get This』 BIGMOUTH JAPAN(2006)
資料によれば〈デジ・ポップ〉とのことですが、こちらもハローグッバイの系譜に連なるカリフォルニアのバンド。配信オンリーだった楽曲を日本限定でCD化した6曲入りながら、超キャッチーな“Baby's Got Her Gun Out”も聴けて大満足!

FINGAZZ 『Classics For The O.G.'s Vol. 2』 Streetlight/TNTC(2008)
音の鳴らされ方よりも聴こえ方が気になる……という人なら、T・ペイン的なエフェクト歌唱とトークボックス作品の魔法に等しくかかるはず。これはトークボクサーの第一人者であるフィンガズの、クラシック・ソウル・カヴァー集第2弾です。盤石!

BLACKSTREET 『Level II』 Geffen(2003)
最近はスヌープのアレを意識したオートチューン使いの“Lonely”を発表しているテディ・ライリーだが、自身の率いるグループでは昔から変声にこだわってきた人である。この最新作で聴ける完全トークボックスの狂乱メロウ曲“Go Deep”はT・ペインにも影響を与えた?

名取香り 『Perfume』 ユニバーサル(2006)
ハウスとR&Bの間で作風を模索しながら何枚かの好シングルを残してきた彼女の、現時点での唯一のフル・アルバム。で、シングルは前年のリリースだった冒頭のアーバン・ハウス“Player”ではケロケロと変声を転がしまくり。早かったのか遅かったのか……そしてこのタイトル……。

SONOMI 『S.O.N.O』 ポニーキャニオン(2008)
ゆったりしたリズムに乗ってキュートな加工ヴォイスがコロコロ披露される“Midnight”を収録。本文にもあるように照れ隠し(?)的なチューン・ヴォイスを好んで使ってきたKREVAだけに、時流が戻ってくるタイミングを逃さなかったってことですな。

SUBSTANCE 『SUBSISTENCE』 THISTIME(2007)
岡山から現れたエモトロニカ・トリオで、Q;indiviやCapsuleとも微妙にシンクロしたダフト・パンキッシュ・エレポップをロボ声と共に披露している。変異型ニューウェイヴ・バンドとして聴いても完成度はやたら高く、7曲入りと言わずそろそろ次も聴きたいところ。

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