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特集

ジャパニーズ・ロックをおもしろくしているのはこのバンド!(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2008年10月30日 11:00

更新: 2008年10月30日 16:48

ソース: 『bounce』 304号(2008/10/25)

文/加藤 直子、土田 真弓

nhhmbase 『波紋クロス』 &(2008)
内に秘めたアナーキズムを変拍子に託し、恐ろしく開かれたポップ・ミュージックを生み出す4人組。川口賢太郎(54-71)とヨシオカトシカズをプロデューサーに迎えた本作は、全編ほぼ一発録り。破天荒なライヴに定評のある彼らのナードなパンク魂が炸裂した大傑作だ!
(土田)

neco眠る 『ENGAWA BOYS PENTATONIC PUNK』 DEFRAGMENT(2008)
〈ポスト関西ゼロ世代〉を牽引しているかもしれない愉快な4人組による初作。盆踊りを主賓にダブ、ハード・ロック、パンク、エキゾ、ラテン音楽などが大宴会を繰り広げるサウンドは、日本全国の老若男女を踊る阿呆に変貌させる!?
(土田)

ワッツーシゾンビ 『ブッダ マスク レボリューション』 CAPTAIN TRIP(2008)
ジャンクでハードな初期衝動サウンドで大阪の地下シーンに暗躍するベースレス・トリオ。ジャパネット高田社長声なヴォーカル・谷村じゅげむの、世を憂いつつも希望に溢れた詞にキュンとし、その言葉選びのナンセンスさも愛おしい。
(加藤)

ウリチパン郡 『ジャイアントクラブ』 akichi(2008)
ロックとかそういうのを超えた祝祭ミュージックを奏でる、OORUTAICHIを中心に活動中の男女4人組。パーカッションやプログラミングを用いて、日本的とも中近東的ともラテン系とも感じられるボーダレスなテイストを盛り込んだカラフル・サウンドが素敵!
(加藤)

相対性理論 『シフォン主義』 みらい(2008)
〈コントレックス箱買い〉〈LOVEずっきゅん〉などといった中毒性の高いシュールな歌詞や、低体温女子ヴォーカルが摩訶不思議な存在感を放つ4人組ポップ・バンド。自主制作盤が噂を呼んで全国流通へ結び付いたこのミニ・アルバムは、ヘナチョコぶりが最高な隠れ名盤だ。
(土田)

つしまみれ 『つしまみれとロックとビアで』JULY(2008)
これまた不思議な女子3人組。その音楽性は各曲解説しないと説明できませんが、声優ばりにハリのあるヴォーカルが紡ぐ小学生が大喜びしそうな無邪気な言葉遊び、そのバックはポップ~オルタナ~ハード・ロックと縦横無尽の音祭り、かな。なんだそれ。
(加藤)

狂うクルー 『BATTLE DISCO』 Pヴァイン(2008)
東京を拠点に活動するギター、ベース、ドラムスにサックスを交えた4人組インスト・バンド。自分たちの音以外に隙を与えないとでも言わんばかりのプログレッシヴ・ハードコアぶりはバンド名に違わぬ強烈さ。しかしサックスがこれほど凶暴な音になるとは……。
(加藤)

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