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マジック・ショップの番人2名はどんな人物なの?

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2008年10月23日 18:00

ソース: 『bounce』 303号(2008/9/25)

文/岡村 詩野

 ジェシー・ハリスと言えばノラ・ジョーンズのヒット曲“Don't Know Why”の作者として知られているが、実際は93年から97年にかけてレベッカ・マーティンとのデュオ=ワンス・ブルーとして活動した後に、ジェシー・ハリス&ザ・フェルディナンドスとしてソロに転じた実力派。その“Don't Know Why”は、もともとこのソロ初期のアルバムで最初に収録されていたが、2006年のアルバム『Mineral』と翌年の『Feel』ではフォーク・タッチのメロディーに都会的なアレンジを加えた新たな作風を打ち出している。ちなみに、キャット・ パワーや畠山美由紀、サーシャ・ダブソンなど何かと女性シンガーからのラブコールが多いことも付記しておこう。

 一方、ノラとは学生時代からの付き合いというジェシー同様、リチャード・ジュリアンもそれぞれの黎明期を支え合ってきた盟友である。90年代後半から2000年にかけてインディーから3枚のアルバムを発表した後、2006年に恩人でもあるブラッド・ ジョーンズが制作に関わった『Slow New York』をリリースし、洒脱でケレン味のない歌世界を披露した。ここに参加していたアーティストの多くはノラや彼女のパートナーでもあるリー・アレキサンダーらが組むバンド=リトル・ウィリーズ人脈とも言うべきNY一派。近年、そうした仲間内の結束の固さを何かと見せつけているが、 おおはた雄一によればそれぞれの資質は微妙に異なり、「リチャードが1曲書く間に、ジェシーは5曲も作る」とのことだ。
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