〈ポスト関西ゼロ世代〉の知っておいたほうが良い華麗なる面々を紹介
ミドリ 『あらためまして、はじめまして、ミドリです。』 ソニー(2008)
暴走セーラー服娘、後藤まりこの強気キャラと乙女チックな歌詞、そして鍵盤の音色がピリリと効いた〈ジャズmeetsパンク〉な音でメジャーに殴り込み! ポップさのなかに潜む狂気&まりこ嬢のパンチラで人々を痺れさせる、ポスト世代の代表的存在だ。
(望月)
ワッツーシゾンビ 『ブッダ マスク レボリューション』 CAPTAIN TRIP(2008)
ツイン・ギター×ドラムスの3人組。“やる関係やられる関係”をはじめ、聴けば聴くほど気になる谷村じゅげむの不可思議な歌詞や鬼気迫るパフォーマンスは、いまや大阪の乱痴気バンドの象徴。止まらないサイケなロックンロールを感じよう。
(伊藤)
アウトドアホームレス 『かわいいおっさんたちの手作りアルバム』 GYUUNE CASETTE(2007)
13人のおっさんたちによる汗と涙の結晶。ギター、ベース、ドラムスから琴にほら貝、果てはティッシュまで、錚々たる布陣でのロケンロー宴会がイヤというほど味わえる。合唱アンセム“あんなおっさん妖精としか思われへん”収録。
(伊藤)
夢中夢 『イリヤ-ilya-』 GYUUNE CASETTE(2008)
ピアノやヴァイオリンを用いたエレガントで美しい世界と、その底にはびこる悪魔――この相反する質感を同居させる異端集団による新作。メタルやクラシックをミックスした幻想的でトランシーな展開と、ファンタスティックな詞世界の融合は実に破天荒で、今後も期待大だ。
(伊藤)
YOLZ IN THE SKY 『YOLZ IN THE SKY』 Less Than TV(2007)
大阪の若手チームではもっとも勢いのあるバンドの筆頭格。敏感な部分を激しく刺激するギター・リフや無機質に高速ビートを製造するリズム隊、そこに乗る独特の甲高いヴォーカルが異様なテンションを生み出す。スーサイドなどの70'sNYパンクな匂いも。
(望月)
DODDODO 『ドの道ドッドド』 PowerShovel Audio(2006)
関西の名物パーティー〈MIDI-sai〉をはじめ、数々のライヴで大注目のブレイクコア女子。ヒップホップやどこかの民族音楽的なもの、得賞歌までをもサンプリングし、女の子らしいキュートさでカラフルに調理する。そのハチャメチャ具合は驚くほどにキャッチーだ。
(伊藤)
HOSOME 『new fascio』 is college collective(2007)
ニューウェイヴもポスト・ロックもチップ・チューンも……と、どうやら何でもアリらしい関西特有のノリで開催中の、愉快なゴッタ煮音楽博覧会はコチラです。ROM=PARIやworld's end girlfriendによるリミックスもあり、ROMZ周辺が好きな方も要注目!
(伊藤)
FRATENN 『大都会の湖』 macaroni(2007)
関西地下シーンと密接にリンクする、山口発・ドラびでおの息子=一楽誉志幸と小島誠也から成るユニット。ポリリズミックなアコースティック曲や、変拍子のバンド・サウンド、フィールド・レコーディングなどがナンセンスな歌とほのぼの絡み合う。ヘンテコで素朴なユルさです。
(望月)
FLUID 『FORMAT your FLUID』 medisco(2008)
関西の名門、GYUUNE CASETTE傘下のレーベルから登場したバンドの初作。圧倒的なスピード感と立体的なグルーヴで織り成すハードコアでスペイシーなヤンチャ・サウンドはジャンク指数120%! まるでMELT-BANANAをヴァージョンアップしたかのような破壊力だ!
(望月)
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