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特集

〈ポスト関西ゼロ世代〉って何でしょう?

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2008年10月02日 11:00

更新: 2008年10月02日 17:29

ソース: 『bounce』 303号(2008/9/25)

文/井口 啓子

関西ゼロ世代は死んだ……って!? 死ぬどころかもっと進化しちゃって大変!

関西アンダーグラウンドのいま=〈ポスト関西ゼロ世代〉の台頭

 2000年以降に〈関西ゼロ世代〉なるキャッチフレーズのもと、広く注目を集めた大阪の新世代アンダーグラウンド・シーンに、2005年前後から〈その後〉を感じさせる新人類たちが現れはじめた。

 ヴォーカル・後藤まりこのキャラクターとプログレッシヴ歌謡パンクな音楽性で話題のミドリ、〈ブルーハーツmeetsMC5〉な爆音ベースレス・トリオのワッツーシゾンビ、ブレイクコア界のディーヴァとしてその名を轟かすDODDODO、〈ミニマル音響×ブラック・メタル×幻想文学〉なゴシック・ワールドで異彩を放つ夢中夢、〈下ネタ版マゾンナ〉とも言える芸風で〈関西エロ世代〉の異名を持つクリトリックリス(音源は未発表)……など、音も世界観もヴァラエティーに富んだ面々が出揃いつつある。

 以上からもわかるように、〈ポスト関西ゼロ世代〉に何か固有のサウンドがあるわけではもちろんなく、むしろゼロ世代の時と同様、〈1アーティスト・1ジャンル〉な個性が身上だが、民族音楽からメタルまで、より多彩かつ意外な音楽的バックボーンが見え隠れするのが特徴と言えよう。またアーティストもリスナーも、まずはライヴありきだったゼロ世代に対して、ポスト勢は音源のリリースにも重きを置いた動きが目立つ。〈ゼロ世代の聖地〉というべきライヴハウス、大阪・新世界ブリッジが2007年に閉館して以降は、シーンの動きが良い意味で拡散。各地でポスト勢がこぞって出演するユニークなイヴェントが開催されるなど、もはや関西だけに留まらない地下水脈的な全国展開を見せつつある。これからもこの界隈からますます目が離せない!

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