キラキラからバキバキまで、ここにしかないフューチャー・ポップに恋しよう♪(2)
noelle 『LOVE ELECTRO』 ソニー(2008)
RAM RIDERやDr. USUIらを従えてJ-Popの人気曲をエレクトロ・カヴァーした女性シンガーのプロジェクト……と書くと安易っぽいけど聴きどころは多し。“YUMEGIWA LAST BOY”などで選曲の巧さも見せつつ、the agnissによるくるり“ワンダーフォーゲル”が良好!
藤澤志保 『HAPPY HOUR』 eat(2008)
中塚武が主催する〈GROOVY SAUCE〉周辺で活躍してきたDJ/クリエイターの賑やかなパーティー・アルバム。ハッピー・チャーム系のノリを隠し味にハウスもボッサもラウンジも楽しく響かせ、岡田響子や荘野ジュリ、HIRO:Nといったヴォーカル陣の個性を引き立てています。ジャケまんまにカラフル!
MEG 『STEP』 ユニバーサル(2008)
前作『BEAM』からわずか半年で発表された最新アルバムがこちら。もはやキューティー・ポップ界隈においての貫禄(?)すら感じさせる彼女だけに、YUKI似な瞬間が可憐な歌も中田ヤスタカとのキラキラ節もキャッチー度全開で悩ましく迫ります。9月にはまたもニュー・シングルを出すそうで……休むヒマもナシです!
LADY BiRD 『TEN colors~interior house~』 Gyro(2007)
トランスの分野で〈インテリア・ハウス〉を標榜するDJ TENがACE CLOSERと組んだユニットだけあって、昂揚感は文句ナシ。ビキビキなインストもカッコ良くて、近年のcapsuleにも通じる雰囲気もアリ。SAYAHのクリアな歌声が駆け上がっていく“colors”にうっとり酔えます。
Satokolab 『PLUS LOVE』 forestnauts(2008)
FreeTEMPOやSound Aroundの作品を美しいハイトーンを彩ってきたヨシダサトコのソロ作。そのSound AroundやWeekenders、World Sketchら期待の胸キュン職人が一堂に会し、芯のしっかりしたトラックを提供しております。天まで届きそうな“Lovin' You”のカヴァーにゾクゾク。
80_pan 『DISCO BABY remix battle』 TOM&MAC(2008)
どんどん匿名性を強めているあたりが存在として妙に興味深い彼女らですが、先日の『DISCO BABY』を丸ごとリミックスした本作もスゴい。JAZZIDA GRANDE、The mfs、SUPER SMOKY SOULらに加え、あのXX(チョメチョメ)も参加って! タワレコ限定リリースなのでお早めに~。
arlie 『Modernism』 Star Fruits(2008)
DJやモデルもこなす女性シンガーのデビュー作。eighteen degrees.とJazzin' Parkが清涼なハウス・ビートを仕立てつつ、ソフトなビキビキを敷き詰めたエレクトロ・テイストも用意。しっとりした歌声が体温を感じさせるバラードもありますが、主役はやはり飛翔感のあるスレンダーなハウスですね。
VARIOUS ARTISTS 『JeNnY SPECIAL COLLECTION~NEW STYLE OF '80s HITS』 avex trax(2008)
松田“chabe”岳二が総合プロデュースした、女性シンガーによる80'sポップスのカヴァー企画……と書くと安易っぽいし駄曲もあるけど、YUKARI FRESHの“Every Little Step”やkanaの“Never Ending Story”は完璧なラヴリー未来ポップ!
宮脇詩音 『dear』 rhythm zone(2008)
いまや普通のJ-Pop(?)っぽい体裁の作品にもキャンディ・ハウス系の色味が入り込んで当然の時代なんです。まだ方向性が定まっていないと思しき彼女のこの6曲入りEPでは、MAKAIの手掛けた“You're Butterfly”がポジティヴなハウスになってるほか、“Flavor”などにも軽快な甘味があるわね。