MEMORY OF FUJI ROCK(2)
おいてけぼりにしないフェス
山西「ラインナップだけで魅せないフェスとはいえ、毎年〈今年の顔〉みたいな人はいるじゃないですか?」
ジョビン「そうね、客観的に見てロドリーゴ・イ・ガブリエーラが今年のそれだったんじゃない?」
加藤「毎日どこかしらのステージに出てましたからね」
ジョビン「俺はそのうち2回くらい観たんだけど、お客さんの衝撃を受けてる感じが凄かった。ほとんどの人がだぶん名前しか知らないと思うけど、観たらビックリしちゃうみたいなアーティストが毎年いるよね。数年前のオゾマトリもそういうノリだった。で、今年はロドガブかな、と」
山西「個人的にはダブ色が強かったなって感じましたね。エイドリアン・シャーウッドの活躍ぶりがそう思わせただけかもしれないけど、それにしてもプライマル界隈の人たちがわんさか出ていた印象」
ジョビン「それも今年っぽかったね。あとは、ファンク祭り! ニュー・マスターサウンズもレタスもギャラクティックも、SPECIAL OTHERSまで入れちゃえばジャム/ファンク祭りって感じでしょ」
山西「確かに、マイブラの裏にブーツィー・コリンズをブツけてたけど、思いのほか大入りでしたよ」
ジョビン「良いことだと思う。マイブラ好きってハッキリしてるもん。凄い好きな人と、興味ない人と。で、ファンクとギター・ノイズって全然違う音楽じゃん」
山西「おいてけぼりにしない感じですよね。〈マイブラに興味のない人はこちらをどうぞ〉みたいな」
ジョビン「その〈選んでください〉っていうムードが凄い良かった。洗練されている感じがしたよ。昔は観たいものがないっていう時間帯があった気がするけど、今年はいろんな音楽がうまい具合に配置されてたから、みんなにいろんな選択肢があったんじゃないかな?」
加藤「タイムテーブルの組み方が巧いですよね。バラけるように考えられてる。だってガラガラのステージがなかったし」
- 前の記事: MEMORY OF FUJI ROCK
- 次の記事: MEMORY OF FUJI ROCK(3)