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特集

DISCOGRAPHIC THE BEACH BOYS

ビーチ・ボーイズを知るための14枚

『Surfin' U.S.A.』
Capitol/EMI Music Japan(1963)
彼らにとって初の特大ヒットとなったタイトル曲(チャック・ベリー“Sweet Little Sixteen”の改作)をはじめ、陽気に踊れるサーフィン・ナンバーが目白押しの2作目。まだまだ垢抜けないものの、脳天気なまでの若々しさこそが初期3作(サーフィン期)の魅力である。
(田中)

『Shut Down Volume 2』
Capitol/EMI Music Japan(1964)
サーフィンの次は車!ってことで、ホットロッド期を代表する通算5作目。軽快なビートと流麗なコーラス・ワークが楽しい“Fun Fun Fun”や、ブライアンのフィル・スペクター愛が炸裂した美しい“Don't Worry Baby”など、勢いと洗練のバランスを身につけた。
(田中)

『All Summer Long』
Capitol/EMI Music Japan(1964)
思春期の夏の思い出は誰にとっても特別なもののはずで、あの甘酸っぱさを聴くたびに甦らせてくれる永遠の胸キュン名盤だ。映画「アメリカン・グラフィティ」でも知られる表題曲や初の全米No.1ヒット“I Get Around”など、初期ビーチ・ボーイズを総括したような一枚。
(田中)

『The Beach Boys Today!』
Capitol/EMI Music Japan(1965)
どこを切っても美しいメロディーと華麗なハーモニーで溢れている傑作。デビュー以来の〈ビーチ・ボーイズらしさ〉と緻密なアレンジが高次元で結実した、彼らのひとつの到達点ともいえる。“Help Me, Rhonda”や“She Knows Me Too Well”など、名曲だらけ。
(田中)

『Pet Sounds』
Capitol/EMI Music Japan(1966)
オーケストラを用いたり、そこに瓶の叩く音や犬の鳴き声を滑り込ませたりとブライアンの創造性が爆発した一枚で、複雑な音像と抑揚のない歌が内省的な世界を描き出している。近年の異様な再評価ぶりは一度忘れて、普通に洗練されたポップスとして聴くのが正解かと。
(山西)

『Smiley Smile』
Capitol/EMI Music Japan(1967)
幻の『Smile』後に発表された最初の作品ゆえに、単体として評価されることの少ない可哀想な一枚。気持ち悪いコード展開、不気味なコーラス、耳馴染みのない音飾など妖しげな光を放つサイケな楽曲群は、いまの耳で聴いても強烈だ。なお、“Good Vibrations”はここに収録!
(山西)

『Wild Honey』
Capitol/EMI Music Japan(1967)
ブライアン不在のなか、カール主導で制作された本盤は、『Smiley Smile』においてモヤの如く立ちこめていた不気味なサイケ色が払拭され、シンプルなサウンドで勝負した純ロック作品。スティーヴィー・ワンダーのカヴァー“I Was Made To Love Her”もあり。
(田中)

『Friends』
Capitol/EMI Music Japan(1968)
ジャケットの淡いイメージどおり、リラックスしたムードで爽やかなメロディーと流麗なハーモニーが楽しめる隠れた名作。浮遊感溢れるサウンドでソフト・ロック・ファンからも人気が高い。ちなみに、メンバーのオリジナル曲だけで構成された初のアルバムでもある。
(田中)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2008年07月23日 11:00

更新: 2008年07月23日 17:36

ソース: 『bounce』 300号(2008/6/25)

文/田中 幹也、山西 絵美

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