こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

3ページの駆け足で一気にお届けする、26年のあれこれとbounceの歩み(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2008年07月17日 12:00

更新: 2008年07月17日 18:26

ソース: 『bounce』 300号(2008/6/25)

文/bounce編集部



#122 表紙に最多で登場したアーティストは……?
 私たちスタッフも毎回どんなアーティストが表紙になるのか楽しみなんですが、これまでに3回表紙になったのはテイ・トウワ、トライブ・コールド・クエスト、プライマル・スクリーム、ゆらゆら帝国、サニーデイ・サービス時代を含めば曽我部恵一……といった錚々たる面々が並んでいます。と思いきや、このディー・ライト時代の122号(左)を加えればテイさんが4回にジャンプアップ! 右は263号のモノ。なかなかやりますねえ(何が?)。


#145 邦楽アーティストが表紙に初登場!!
 いまとなってはビックリの人もいるかもしれませんが、かつてのbounceは邦楽アーティストの記事自体をほとんど掲載していませんでした。それはタワレコが輸入盤のショップとしてスタートしたからでもあったのですが、90年代に入ると日本の音楽シーンもどんどん多様化し、やがて〈洋楽ファンが楽しめる邦楽作品〉も増加して、最終的にはオススメしたい良い音楽ならどこの国のモノでも関係ねえんじゃん?という判断に至ったのでしょう。そして、この号で初の邦楽表紙を飾ったのは、バンド時代のORIGINAL LOVEでした。中身も古今東西の音楽をさまざまな文脈やテーマで括って紹介する〈POSITIVE ACT〉など、ユニークなコーナーが盛りだくさんに。


#150 ページもスタッフも厚くなって150号に到達!
 前号まで編集長を務めた大内浩史さんに替わって、この号からはジンジャー鈴木さんが編集長に。スタッフもほぼ倍になって取り上げる音楽の幅も深みも現在のbounceに近いものとなり、それまで多くなかったアーティストのインタヴューも増えていきます。この号では超ビッグ・アーティストの松任谷由実が表紙とエクスクルーシヴ・インタヴューに登場していますが、その傍らでダブの大特集をダブダブと展開し、かと思えばジョン・スペンサーを起点にブルースを掘り下げたり、振り幅とバランスを考えた内容で音楽の広がりを提案するあたりがbounceらしいところです……って、なぜこんなに自画自賛してるのかよくわかりませんね~。失礼しました。



#159 洋楽と邦楽の両面表紙がスタート!
 95年3月には日本最大級(当時)のCDメガストアとしてタワレコ渋谷店が移転オープンし、ショップでも邦楽と洋楽を同等に扱うようになってきたこの時期、bounceは現在のフォーマットと同じ洋楽/邦楽の両面表紙を開始しました。その1号目となった95年10月号では、オアシス&スピッツという人気バンドが揃って登場。96年4月号からは現在も続く人気コーナーの〈PEOPLE TREE〉がスタート(初回はルー・リードでした)し、現在の〈blow up!〉にあたる〈Headstart〉などのコーナーが整備されていきます。ほとんどのページがカラーとなり、ページ数もいよいよ増加の一途を……。


#193 モビルスーツが表紙に登場した唯一の号!
 タワレコでは一時期ゲームソフトを扱っていたこともあり、いま読むとコン○ィニューなノリが楽しい企画も目白押しでした。その愛が爆発した究極こそ、プレステやセガ・サターン(懐)専用ソフトなどのリリースに乗じた「機動戦士ガンダム」の〈ガンダム・バカ雑談〉。98年11月号で実現したこの企画に合わせて、ガンダムのオリジナル・メカ・デザイナーである大河原邦男先生が表紙にゲルググを描き下ろし! ページを読み進めれば、当時の編集部員だった山本仁さん(RHYMESTERのDJ JIN)がKRS・ワンやブラック・スターに話を訊きまくる〈ラップのスペシャリスト〉なんて濃い企画も。


#200 節目を記念して数年ぶりのリニューアル
〈FREE SOUL〉などでお馴染みの橋本徹さんが編集長を務めた時期を経て、200号を迎えたこの99年7月号では、デザインを全面リニューアル。編集とアートディレクターを長年務めた栗原聰さんに替わって、現在もデザインを担当する富山陽一がロゴなどを一新することになりました。記事で紹介しているアーティストも、Hi-STANDARDやリンプ・ビズキットなどラウドな面々が急増し、自由なバランス感覚で作られていたようですね。同じくこの号からは、中原昌也やマッタイラ(ズボンズ)、YOU THE ROCK★といったアーティストの新連載が始まり、〈UJTのマンガDROP!〉もここがスタート! P33のインタヴューもチェックしてくださいね。エリックB&ラキムンムン。


#210 海外取材が連発された好景気(?)な季節
 この年はバリ島までガムランを味わいに幻惑トリップ、ロンドンで2ステップ・シーンの現場に潜入……と、海外取材に基づく特集が多かったのですが、圧巻だったのはマイアミの〈WMC〉をムードマンがナヴィゲートする2号連続のハウス企画〈MIAMI VIBE〉。数年後に某老舗クラブ専門誌がレイアウトごとパクってたのにはビックリさせられましたが……。ともかく、ジュラシック5とスチャダラパーが表紙の裏表を飾った2000年6月号。それまでの〈ヘッズ〉系なイメージを覆し、キューバ音楽やバルカン、ビート、日本のダブ、US南部のヒップホップ……と企画の幅もさらに広がった時期でした。


#220 bounceの背が伸びた?
 21世紀に入ったから背伸びするぜ!ということなのか、2001年3月号に大幅なリニューアルを敢行し、インタヴュー中心のシンプルな記事作りを心掛けていたのがこの時期ですね。石野卓球がセクシーな水着姿を披露したこの5月号では、日本のテクノ・シーンを掘り下げた重厚な特集を展開。また、喫茶ロックのプチ・ブームに連動した〈喫茶店と音楽〉や、Chari Chariこと井上薫と世界の料理を経費で食らう〈Jack The Stomach〉などのリラクシンな連載がこの前後から開始されています。ただ、縦のサイズが長くなって〈本棚に並べると上が揃わなくなった〉なんて声もチラホラ届いたせいか、その年の秋には改めてリニューアルを行うことに。

インタビュー