[ 特別企画 ]300号のおめでとう&ありがとう!
〈bounce〉は──国内最多部数を誇る総合音楽誌であり、最大規模の音楽専門フリーペーパーでもあり、あらゆるジャンルを網羅したタワーレコードの店頭販促誌でもあり、音楽を愛する高感度なリスナーから常に熱い支持を頂いている──他に類を見ないユニークな月刊フリーマガジンです。変わり続けるミュージック・シーンを斬新に切り取り、新しい感覚で音楽の楽しみを提案する……つまり、〈NO MUSIC, NO LIFE.〉な感覚を共有するすべての人に向けて、質の高い情報を発信していくメディア、それが〈bounce〉なのです。
……って、どうですか。カタいですか。傲慢でしょうか。これはbounceのオフィシャルな媒体資料に掲載されている文章をそのままスムースにコピー&ペーストしたものなのですが、bounceは読者の皆さんにとってそのようなメディアであろうとして、300号、26年間発行され続けてきたということです。創刊当初は10ページのフリーペーパー。当時の編集スタッフの方とお話ししたことはありませんが、〈いまおもしろいと思う音楽をもっと多くの人に知ってほしい、共有したい〉という思いから発生した小さなメディアであったことは容易に想像ができます。その思いは通巻のナンバーが50や100になろうと、200、300になろうと、少しも変わることなく受け継がれている理念であります。
音楽の聴き方、聴かれ方が変わったと言われて久しいですが、読者の皆さんはどうでしょうか。それに伴って音楽メディアの在り方も当然のように日々変容しています。ただ、子供みたいなことを言いますと……少なくとも良い音楽を聴いた時のハッと耳が捕まえられる感じ、気持ち良い音に触れた時にこみ上げてくる感情、格好良すぎる音に煽られた時の説明できないドキドキする思いは、たぶん変わらないだろうと信じています。まだ知らない、何か良い音楽を聴いてみたいという、あなたのためだけに、私たちはこれからもバウンスしていきます……とか、思ってるわけですわ。そういうことです。