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特集

PLANET OF THE SUPER APE 耳で聴いたピープル・トゥリー

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2008年06月19日 11:00

更新: 2008年06月19日 17:00

ソース: 『bounce』 299号(2008/5/25)

文/桑原 シロー、出嶌 孝次、山西 絵美

リー“スクラッチ”ペリーをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

BEASTIE BOYS
『Hello Nasty』
Grand Royal(1998)
例の「Grand Royal Magazine」でフックアップした時点ではリーの奇怪さに惹かれただけかもしれないが、その敬愛の念は“Dub Revolution”を題材としてリーに歌わせた本作収録の“Dr. Lee, PhD”へと結実。アダムが主宰した〈チベタン・フリーダム・コンサート〉にもリーは出演している。
(出嶌)

OMAR PERRY
『Man Free』
Corner Shop(2008)
アップセッターズが初のUKツアーを行った69年に誕生した、リーのリアル・チルドレン。シャーウッドやザイオン・トレイン作品に参加するなど地道な活動を経て、今年ようやくアルバム・デビューを飾ったばかり。軽快なオケも巧く乗りこなしてはいるけれど、親父譲りのくぐもった声はやはりズブズブのルーツ曲で威力を発揮!
(山西)

THE ORB
『The Orb's Adventures Beyond The Ultraworld』
Island(1991)
アンビエントの巨匠はここに収録の“Outlands”にて“Blackboard Jungle Dub(Ver. 1)”をサンプリング。パンク経由でレゲエに親しんできたユースの影響もあったのだろうが、オーブ自体もこの後よりダビーな方向にシフトしていくことになる。
(出嶌)

SIMPLY RED
『Men And Women』
Elektra(1987)
初のソロ作リリースを控えるミック・ハックネルが大のレゲエ好きってことは衆知の事実。で、バニー・ウェイラー“Love Fire”をカヴァーした際にはリー御大にミックスをお願いしている。〈お前さんのソウルフルな声はボブを思い出させるわい〉なんて話しかけたはず(たぶん)。
(桑原)

THE PRODIGY
『Experience』
XL(1992)
今作所収の人気曲“Out Of Space”はリーによるマックス・ロメオ“I Chase The Devil”をサンプリングしたもの。また、リアムのルーツ開陳盤〈Back To Mine〉にもリーの名はあったし、フライトクランクことリロイは“Twisted”のリミックスをリーに依頼しているし……UKのレイヴ世代に御大がどう親しまれてきたかが透けて見えて興味深い。
(出嶌)

LAZYBOY
『Penguin Rock』
Sunday Best(2004)
ライターとしても活躍するレイジーボーイの片割れは、『Jamaican E.T.』発表時にリーを取材。それがきっかけとなって、“Penguin”のマイクを御大に任せるに至ったわけですが……用意された美しいダウンテンポの上で、まさかブレア首相やコクソンの文句をブツブツ垂れるとは!
(山西)

MAD PROFESSOR
『Dub You Crazy 2007』
Ariwa(2007)
70年代のリーに倣って(?)、最新作では西部趣味全開の馬ジャケで登場したマッド教授。ただ彼の場合は一般信者に留まらず、幾度となく御大にアルバム・リリースのチャンスを与えてきたエリート幹部でもある。教授がいなかったら、〈伝説〉は更新されていなかったかも!?
(山西)

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