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特集

ディスコグラフィック [ リー・ペリー・ワークス ](2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2008年06月19日 11:00

更新: 2008年06月19日 17:00

ソース: 『bounce』 299号(2008/5/25)

文/大石 始、カシワサン、山西 絵美

MAX ROMEO 『War Ina Babylon』 Island(1976)
“Chase The Devil”(リーが同曲をイジり倒した“Disco Devil”はDJハーヴィーのミックスCDにも収録)を筆頭に、歴史的名曲しか入っていない凄いアルバム。穏やかな曲調のなかに怒りと哀しみが滲む。歌/オケ共に、リーの貢献度は絶大だ。
(大石)

THE HEPTONES 『Party Time』 Island(1977)
名ロックステディ・グループによるソウルフルなコーラスがグルーヴ感たっぷりのリズム隊と絡み合う、まるで魔法のようなアルバム。フランジャーかけまくりのギターも妙な味わいを加味。唯一無二な甘くて太いゲットーのスウィート・ソウル・ミュージックだ。
(大石)

JUNIOR MURVIN 『Police & Thieves』 Island(1977)
魅惑のファルセット・ヴォイスと怪しい雰囲気を醸し出すサウンドに加え、ジャマイカ情勢の不安を綴った表題曲の歌詞がクリス・ブラックウェルの心をロック! アイランドよりUK盤もリリースされて大ヒットを記録し、マーヴィンは一躍スターダムに躍り出た!
(カシワ)

I KONG 『The Way It Is』 VP(1977)
ここに並んでいるメンツのなかでは少々マイナーな存在ですが、ロックステディ・コーラス・グループ、ジャマイカンズの一員としても活躍した人物だ。そのソウルフルな歌声を濃厚なルーツ・ロックに調理した表題曲など計4曲をリーが手掛けているゆえ、拝聴しておきたいところ!
(カシワ)

DENNIS BROWN 『Wolf & Leopards』 VP(1977)
積極的に他のプロデューサーとの共同制作も行っていたリー。で、ナイニー・ジ・オブザーバーとのコラボで誕生したのが、このデニスの最高傑作とも言われているアルバムだ。タイトル・トラックと“Here I Come”で目の覚めるようなリー・ミキシングが聴けます。
(カシワ)

THE CONGOS 『Heart Of The Congos』 Black Art/VP(1977)
ヘプトーンズと並んでリー・プロデュースの重要ヴォーカル・グループである彼ら。ブラック・アークの代表作となった本盤は、ジャマイカでソウルがどのように煮込まれ、呑み込まれてきたのかを知るのに最良のサンプル。儚くて美しい、マジカルな作品だ。
(大石)

JOHN MARTYN 『One World』 Island(1977)
ブラックウェル邸のホーム・パーティーでリーが語ったセックス論に感銘を受け、翌朝には御大立ち会いのもと“Big Muff”を録音(ちなみにアークで初めて仕事したロック・アクトが彼だそう)。そのお礼もかねて84年作『History Mystery Prophesy』ではギター片手に参加。
(山西)

JUNIOR DELGADO 『Original Guerilla Music』 Soundboy
一貫してコンシャスなメッセージを発し続ける歌手だが、なかでもリー特製“Sons Of Slaves”の力強さたるや! なお、同曲でデニス・ブラウンやヘプトーンズがコーラス参加している他、オーガスタス・パブロらアークにたむろしていたメンツもゾロゾロ登場!!
(山西)

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