次に表舞台に飛び出すのは……注目の裏方を最速チェック!(2)
COREY WILLIAMS
これまたほとんどメジャーな名前ではないが、そのうちシンガーとしても登場してくるソングライターだ。というか、別掲ショーン・ギャレットのディスクガイドで紹介しているラティーフのことである。デビュー作が不発に終わった彼だが、ソングライターとして地道に評価を高めていき、キャシーの“Ditto”やジョジョの“Like That”、さらにミュージックの“Teachme”をライティング。その後はシェリ・デニスのヒット“I Love You”やティファニー・エヴァンスの“Laid Back & Chill”も書いている。こうした実績を受けて、現在はシンガーとしての再デビューを狙っているようだ。
REDONE
シャキーラの“Hips Don't Lie -Bamboo(2006 FIFA World Cup Mix)”を手掛けて名を馳せ、キャット・デルーナの全面プロデュースで飛躍したレッドワン。いわゆるアーバン系プロデューサーではないが、ラテン畑の感性をアーバン寄りのフィールドに落とし込む術に長けた人だ。カール・ヘンリーやチーター・ガールズとの仕事を経て現在はエイコン率いるコンヴィクトと契約。ティファニー・エヴァンスの名曲“Again”を手掛け、この後にはタミー・チンのニュー・アルバムでも活躍しているはずだ。レゲエもラテンもR&Bも同じ土俵で料理できる頼もしい存在だと言えよう。
STATIC MAJOR
今年2月にこの世を去った人をここに載せるのもナンだが、追悼記事なども見ないので少しでも触れておきたい。ティンバランド一派のグループ、プレイヤの中心人物だった彼は、アリーヤの大ヒット“Try Again”などのソングライターとしても活躍した才人だった。2000年代に入ってからもトゥルース・ハーツ“Addictive”などを書き、近年はプリティ・リッキーの“On The Hotline”をプロデュースしていた。死の直後に出たTQの“Paradise”も彼の手掛けた名曲である。なお、シンガーとして客演したリル・ウェインの“Lollipop”も全米No.1を獲得したばかり。制作途中で遺されたソロ・アルバムのリリースを待ちたい。
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