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特集

とにかく聴いて! いまが旬の歌いまくるインスト・バンドたち!(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2008年06月05日 11:00

更新: 2008年06月05日 17:45

ソース: 『bounce』 299号(2008/5/25)

文/大石 始、久保 正樹、桑原 シロー、冨田 明宏、松永 尚久

PARA 『X-GAME』 Pヴァイン(2007)
ROVOの山本精一、BORE-DOMSの千住宗臣により結成された室内楽的グルーヴを追求する、マン・マシーンな5人組。複雑な変拍子と複雑なフレーズが微妙にズレたり、逸脱したり、戻ったり、やめたりと延々ループされる。曲の構造に規則を決め、己に足枷を与えることで滲み出る自由が新しい。バンドというよりは〈システム〉。
(久保)

Tegwon 『VACATION FOREVER』 ラストラム(2007)
ブルース・ロック、ディスコ、レゲエ、ラテン・ロックなどを強引にまとめ上げ、ハイテンションで演奏しまくる東京の6人組。ジャンルの振り幅には凄まじいものがあるが、それを無遠慮にブチまけ倒す雑多ぶりはまさにいまのバンドらしい。この2作目では混沌度がさらに上昇。凄いことになってます。
(大石)

SIBERIAN NEWSPAPER 『COMICAL SALUT』 13Project(2008)
ヴァイオリンにアコギ&クラシック・ギター、パーカッション、ピアノを含む異色の7人編成で繰り出すアコースティック・アンサンブル。ヴァイオリンが軽やかに歌い、トライバルなパーカッションが躍る、優雅かつ攻撃的なクラシック・タッチのメルヘン・サウンドは「世界の車窓から」さながらのさまざまな風景を喚起させる。
(久保)

cumulonimbus 『cumulonimbus』 Zealot(2008)
ギター、ベース、ドラムスというシンプルな編成に、味付け程度にサンプリングをまぶしたスタイリッシュな3人組。ロック、ラウンジ・ミュージック、ジャズといった素材を消化し、あくまでも生音にこだわる頑なさが潔い。多彩なエレメントを清涼感溢れるダンス・ポップに変えてしまうテクニックが、センス抜群なのだ!
(久保)

グッドラックヘイワ 『Patchwork』 Galactic(2007)
SAKE ROCKの伊藤大地(ドラムス/口笛)、同バンド出身の野村卓史(ピアノ)によるユニット。mito(クラムボン)が3曲でプロデュースを手掛けた本作も、素朴で憎めない逸品に仕上がっています。ニューオーリンズR&Bまでも呑み込みながら、ぴょんぴょんと楽しげに跳ね回るピアノとドラムがかなりキュートなんです。
(大石)

middle 9 『Swing and Circle on the Fluyt』 CATUNE(2007)
ジャズやラテンに、ロックなどを盛り込んだ美味なミックス・サ(ウ)ンドを作る大阪の4人組。クールで爽やかな音色を弾き出したかと思えば、突如不穏な空気を舞い上げたり、クルクルと変わる豊かな表情が魅力。ヴィブラフォンの入(煎)れ方など、トータス好きなら心地良く感じるはずの音風景を提示してくれる。
(桑原)

omu-tone 『3』 ミディクリエイティブ(2008)
マリンバやカホン、ジャンベなどを駆使して摩訶不思議ワールドを叩き出すガールズ打楽器トリオ。エキゾティックな音色(チャンキー時代の細野晴臣を連想させるよう)を雄弁なプレイで紡ぎ出し、芳醇な物語を描き出す。じんわりと郷愁を帯びたメロディーと柔らかで力強い木の響きが意識を遠い場所へ飛ばしてくれますよ!
(桑原)

about tess 『beautiful』 JULY(2008)
バタバタとのたうち回る超絶技巧派ロックにドラム×2、ギター×2、ベース×2という編成も世界仰天!な6人組。サイケ、メタル、プログレ、ポップスを次から次へと吐き出していく〈出し惜しみゼロ〉なドライヴ感が清々しい。一度弾き出したら誰にも止められないギター・ヒーロー、takutoの暴走プレイが猛烈に頭にこびりつく。
(久保)

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